PD 1-7. 乳がん専門病院が築くこれからの乳がん検診システム(指定演題)

乳がん罹患率は今後も増加する事が予想されるが, 早期発見と適切な治療により完治させることが可能である. 早期発見の手段として現時点においてマンモグラフィによる乳がん検診が最も有効な手段であり, 「女性特有のがん検診推進事業」によるマンモグラフィ検診の無料化には検診率50%以上とその先にある乳がん死亡数低下という目標達成へ大きな期待が寄せられる. しかしながら, 乳がん検診無料クーポンによって検診受診者数が大きく増加しても従来の乳がん検診システムには様々な問題が存在し, 「死亡数の低下」へ向けて効果的な体制が整っていないのが現状と思われる. われわれは乳がん専門病院として施設検診, バス検診,...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2010, Vol.19 (3), p.287-287
Hauptverfasser: 相良吉昭, 雷哲明, 相良安昭, 相良吉厚
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:乳がん罹患率は今後も増加する事が予想されるが, 早期発見と適切な治療により完治させることが可能である. 早期発見の手段として現時点においてマンモグラフィによる乳がん検診が最も有効な手段であり, 「女性特有のがん検診推進事業」によるマンモグラフィ検診の無料化には検診率50%以上とその先にある乳がん死亡数低下という目標達成へ大きな期待が寄せられる. しかしながら, 乳がん検診無料クーポンによって検診受診者数が大きく増加しても従来の乳がん検診システムには様々な問題が存在し, 「死亡数の低下」へ向けて効果的な体制が整っていないのが現状と思われる. われわれは乳がん専門病院として施設検診, バス検診, 遠隔診断支援システムの検診体制を有しており, 受診者の生活環境に応じた効果的な検診体制を展開している. これらの検診システムは健診センターや婦人科など, 形態や要望の異なる他の医療機関に応じて幅広く運用されている. 乳がん検診無料化に伴い検診施設が増えてくる事が予想されるが, 「精度」と「コストパフォーマンス」のバランスがとれた「質の高い効果的な検診」を行う為の提言として, われわれの考えと取り組みを報告する.
ISSN:0918-0729