BO-283 検診MMGにて微細石灰化を指摘され, 精査にて片側性重複乳癌と診断した1症例
【症例】41歳女性. 検診MMGにて左乳房の集簇性微細石灰化(C-5)を指摘され当院受診. 【画像所見】MMG:MLO, LMに指摘された微細分枝状石灰化(病変1)の他, LUに微細円形石灰化を伴う腫瘤性病変(病変2)とCC, LS, LIに多形性石灰化の集簇(病変3, 4)を認めた. US:2時方向middle portionに高輝度エコーを伴う低エコー域(病変1)と, peripheral portionに4.4mmの低エコー腫瘤を認めた(病変2). さらに乳頭近傍3時方向および9時方向に高輝度エコーを伴う低エコー域を認めた(病変3, 4). 病変1, 2, 4は連続性を示さず, 画像上重...
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Veröffentlicht in: | 日本乳癌検診学会誌 2009, Vol.18 (3), p.542-542 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【症例】41歳女性. 検診MMGにて左乳房の集簇性微細石灰化(C-5)を指摘され当院受診. 【画像所見】MMG:MLO, LMに指摘された微細分枝状石灰化(病変1)の他, LUに微細円形石灰化を伴う腫瘤性病変(病変2)とCC, LS, LIに多形性石灰化の集簇(病変3, 4)を認めた. US:2時方向middle portionに高輝度エコーを伴う低エコー域(病変1)と, peripheral portionに4.4mmの低エコー腫瘤を認めた(病変2). さらに乳頭近傍3時方向および9時方向に高輝度エコーを伴う低エコー域を認めた(病変3, 4). 病変1, 2, 4は連続性を示さず, 画像上重複癌と考えられた. 病変3は, 病変2の乳管内進展を疑った. MRI:乳房外側を中心に全体的にenhanceされており, 乳管内進展を疑わせる所見であった. 【手術】左乳頭乳輪温存皮下乳腺全摘+腋窩リンパ節郭清(Level 1)施行した. 【病理】病変1:9x8mm, sci+pap-tub, f, v(-), NG3, ER(3+), PgR(-), HER2:(3+). 病変2:DCIS, 45x15mm. 病変3:6mm, sci, f, v(-), NG3. 病変4:2mm, pap-tub, f, v(-), NG3であった. その他C領域に2か所, D領域に1か所にDCIS病変を認めた. 【結語】本症例の様に検診で微細石灰化を指摘され, 片側性重複乳癌と診断される例が稀にあるため, 正確な術前診断が必要と考えられる. |
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ISSN: | 0918-0729 |