BO-266 マンモコイル導入に伴うプロトコール変更により検知可能となった同時性両側乳癌の1例

がん対策基本計画乳癌用マンモコイル緊急整備事業により2009年3月parallel imagingに対応したマンモコイルを導入した. 当院では術前全症例に乳腺MRIを行っており, 新コイル導入で高分解能な撮像が短時間で可能となった. それに伴い, 患側に重点をおいた検査から両側同時検査へと移行し, 健側乳房の病変も検出可能となった. 症例は60歳女性, 左乳房腫瘤を主訴に当院受診. 左乳房にslight dimpleを伴った径約1.5cmの腫瘤を触知した. マンモグラフィで左Sにやや高濃度のretractionを伴う不整形腫瘤を認めたC-5. 超音波検査(以下US)では, 左ED領域に境界明瞭...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2009, Vol.18 (3), p.533-533
Hauptverfasser: 木邑和, 山下猛, 中隅勲, 岩崎一人, 橋本幸直, 児玉光史
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:がん対策基本計画乳癌用マンモコイル緊急整備事業により2009年3月parallel imagingに対応したマンモコイルを導入した. 当院では術前全症例に乳腺MRIを行っており, 新コイル導入で高分解能な撮像が短時間で可能となった. それに伴い, 患側に重点をおいた検査から両側同時検査へと移行し, 健側乳房の病変も検出可能となった. 症例は60歳女性, 左乳房腫瘤を主訴に当院受診. 左乳房にslight dimpleを伴った径約1.5cmの腫瘤を触知した. マンモグラフィで左Sにやや高濃度のretractionを伴う不整形腫瘤を認めたC-5. 超音波検査(以下US)では, 左ED領域に境界明瞭粗雑・不整形で点状高エコーを伴う低エコー腫瘤を認めたC-4. 細胞診にて乳癌の診断を得, 術前乳腺MRI施行し, 左の病変に加え, 右C領域にも造影剤で早期濃染される病変を認めた. US再検にて右C領域に境界不明瞭な低エコー域を認め, 針生検にて異型乳管過形成(ADH)と診断された. 右は部分切除を行いDCISの診断を得, 左は乳房切除および腋窩郭清を行った. これらの画像所見と病理所見を対比し, 新コイルを用いた乳腺MRIの有用性を検討したので報告する.
ISSN:0918-0729