BO-212 乳腺腫瘤にてfollow up中, 他領域の乳管拡張から発見された非浸潤性乳管癌(DCIS)の1例
症例は50歳代女性, 右乳房腫瘤を主訴に2004年11月当院外来を受診. 右乳房BD領域に約1cm大の腫瘤を触知し, 精査を施行. 超音波検査(以下US)にて右乳房6時方向に径1.1×1.1cmの低エコー腫瘤を認め, 境界比較的明瞭であるが, 辺縁一部凹凸あり, 後方エコーの増強を認めた. また, 乳頭周囲乳管は拡張し, 一部が腫瘤と接するように認められた. 穿刺吸引細胞診(以下FNA)を行うも壊死所見のみで, 再検したFNAでも乳汁様物質, 壊死様物質のみ認めた. 以後, 4~6ヶ月ごとにUSで経過観察していた. 2006年5月頃より6時方向の腫瘤は縮小傾向を認め, 消失したが, 次第に9時...
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Veröffentlicht in: | 日本乳癌検診学会誌 2009, Vol.18 (3), p.506-506 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は50歳代女性, 右乳房腫瘤を主訴に2004年11月当院外来を受診. 右乳房BD領域に約1cm大の腫瘤を触知し, 精査を施行. 超音波検査(以下US)にて右乳房6時方向に径1.1×1.1cmの低エコー腫瘤を認め, 境界比較的明瞭であるが, 辺縁一部凹凸あり, 後方エコーの増強を認めた. また, 乳頭周囲乳管は拡張し, 一部が腫瘤と接するように認められた. 穿刺吸引細胞診(以下FNA)を行うも壊死所見のみで, 再検したFNAでも乳汁様物質, 壊死様物質のみ認めた. 以後, 4~6ヶ月ごとにUSで経過観察していた. 2006年5月頃より6時方向の腫瘤は縮小傾向を認め, 消失したが, 次第に9時方向の乳管拡張が目立つようになり, 2007年4月より同拡張乳管内に充実性エコーを認め, 乳管内乳頭腫が疑われた. FNAでは明らかな悪性所見はなく, 6ヶ月ごとにUS, FNAを行った. 2008年5月のFNAで異型細胞を認め, DCISが疑われ, 同年6月右乳管腺葉区域切除術+センチネルリンパ節生検を施行. 病理組織学的にはDCIS, ly0, v0, IDC(+), 核Grade 1, センチネルリンパ節陰性, ER陽性(50%), PgR陽性(30%), HER-2陰性であった. 断端一部陽性であったため, 追加切除+放射線照射を行い, 現在外来通院中である. |
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ISSN: | 0918-0729 |