BO-078 平均乳腺線量に影響する誤差解析―第3法

【目的】乳房撮影における平均乳腺線量(Average glandular dose:AGD)は乳房厚, 乳腺の組成, 使用管電圧, 半価層値, 空中線量から計算により求められる. 計算方法にはいくつかの手法があり, その手法間でのAGDの違いを検討した. またAGDを算出するために必要な半価層値や線量によるAGDの誤差と, AGD値の許容誤差についてシミュレーション計算により検討する. 【方法】AGD算出法として用いられるSobolらの計算法とDanceらの計算法を比較検討する. またそれぞれの手法で半価層値や線量の変化が, AGDの値にどのように影響するかをシミュレーション計算する. 【結果...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2009, Vol.18 (3), p.439-439
Hauptverfasser: 石井美枝, 石井里枝, 吉田彰, 藤元志保, 逸見典子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】乳房撮影における平均乳腺線量(Average glandular dose:AGD)は乳房厚, 乳腺の組成, 使用管電圧, 半価層値, 空中線量から計算により求められる. 計算方法にはいくつかの手法があり, その手法間でのAGDの違いを検討した. またAGDを算出するために必要な半価層値や線量によるAGDの誤差と, AGD値の許容誤差についてシミュレーション計算により検討する. 【方法】AGD算出法として用いられるSobolらの計算法とDanceらの計算法を比較検討する. またそれぞれの手法で半価層値や線量の変化が, AGDの値にどのように影響するかをシミュレーション計算する. 【結果】Sobolらの計算法とDanceらの計算法ではAGDで2-4%の違いがあった. HVLの誤差が±3%(最大6%)の時, AGDが2mGyでは誤差は5%(0.1mGy)を超えた. 計算法による誤差を考慮すると, HVLの測定誤差は±2.5%以内とし, AGDの誤差を5%未満に納めることが望ましいと考える.
ISSN:0918-0729