BO-033 4ケ月前に超音波検診で異常を指摘されず, 急速に増大した右乳癌の1症例
症例は42歳女性. 40歳時に第2子を出産した. 断乳後平成20年9月に超音波検診受診, 触診と超音波検査ともに異常所見なしとされた. 平成21年1月, 右乳腺腫瘤に気づき2月に受診となった. 触診では右C領域に3cmの硬結を触知し, MMG検査ではFADカテゴリー3, 超音波検査では25x14mmの境界不明瞭な不整形低エコー領域を認めた. 細胞診は悪性, 乳頭腺管癌と診断された. 術前検査では他に異常所見を認めず乳房切除術とリンパ節郭清目的で入院となった. 初診から10日後の入院時触診及び超音波検査では4cmと増大していた. 病理組織結果, 33mmの硬癌ly 3 v 0 HG 3 ER-P...
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Veröffentlicht in: | 日本乳癌検診学会誌 2009, Vol.18 (3), p.417-417 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は42歳女性. 40歳時に第2子を出産した. 断乳後平成20年9月に超音波検診受診, 触診と超音波検査ともに異常所見なしとされた. 平成21年1月, 右乳腺腫瘤に気づき2月に受診となった. 触診では右C領域に3cmの硬結を触知し, MMG検査ではFADカテゴリー3, 超音波検査では25x14mmの境界不明瞭な不整形低エコー領域を認めた. 細胞診は悪性, 乳頭腺管癌と診断された. 術前検査では他に異常所見を認めず乳房切除術とリンパ節郭清目的で入院となった. 初診から10日後の入院時触診及び超音波検査では4cmと増大していた. 病理組織結果, 33mmの硬癌ly 3 v 0 HG 3 ER-PgR-Her23+レベル1(1/21)であった. T2N1M0 Stage 2b high risk症例として術後抗癌剤とハーセプチン治療を行っている. 長野県の超音波検診は触診後に必要に応じて超音波検査を勧めている. 本症例は断乳後のため超音波検査まで勧められたが異常所見が見られず, 更に初診から手術時までも急速に進行増大したため転移再発の可能性は高く, 今後とも注意深い観察が必要と思われる. |
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ISSN: | 0918-0729 |