AO-018 超音波による乳癌検診の評価―15年間の成績をもとに

1992年度から行ってきた超音波(US)乳癌検診(人間ドック, 地域・職域集検)成績を分析し, その有用性を検討した. 【成績】1)2006年3月までのUS延べ受診者数は144,611名, 要精検率1.7%, 精検受診率95%で, 205例(発見率0.14%)の乳癌が発見された. 乳癌発見率は, 30歳代0.04%, 40~60歳代0.15%, 70歳以上0.16%で, 40歳以上の年代で高率であった. 2)発見乳癌の病期(n=185)は0期が18例(10%), 1期が96例(52%), 2A期が58例(31%)を占めた. 53%が非触知例であった. 3)初回受診者における乳癌発見率は0.2%...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2009, Vol.18 (3), p.371-371
Hauptverfasser: 大野奈緒, 三原修一, 木場博幸, 光永雅美, 鶴田和美, 黒川朱子, 河野美保, 後藤輝美, 菅原綾子, 大竹宏治
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1992年度から行ってきた超音波(US)乳癌検診(人間ドック, 地域・職域集検)成績を分析し, その有用性を検討した. 【成績】1)2006年3月までのUS延べ受診者数は144,611名, 要精検率1.7%, 精検受診率95%で, 205例(発見率0.14%)の乳癌が発見された. 乳癌発見率は, 30歳代0.04%, 40~60歳代0.15%, 70歳以上0.16%で, 40歳以上の年代で高率であった. 2)発見乳癌の病期(n=185)は0期が18例(10%), 1期が96例(52%), 2A期が58例(31%)を占めた. 53%が非触知例であった. 3)初回受診者における乳癌発見率は0.2%で, 非初回受診者(0.1%)より有意に高率であった. 4)逐年検診発見癌が36%を占めたが, 初回検診発見癌と比較して, 腫瘍径が小さい, 早期癌が多い, 非浸潤癌が多い, 非触知例が多いという特徴を認め, 逐年検診の有用性が示唆された. 【まとめ】超音波乳癌検診は, 受診者の受容度も高く, MMGと適切に併用していくことで, より精度の高い乳癌検診が期待できる. 今回, 2006年度の成績も追加して報告する.
ISSN:0918-0729