AO-010 マンモグラフィ単独検診成果
乳がん検診における, マンモグラフィの有用性は, すでに諸外国で証明されている. わが国においてはマンモグラフィ検診が導入されたとはいえ, 視触診との併用が推奨されており, 各地で併用検診がおこなわれているのが現状である. 私どもが行なってきたマンモグラフィ単独検診について, 5年間の成績をまとめ単独検診の効果について検証した. 高知県では, 高知市を除く34市町村において, 平成16年から40歳以上の女性を対象として, 集団方式で2年に1回のマンモグラフィ2方向単独検診を行なってきた. 過去5年間に, 67,884名の検診を行なった. 受診率は対象者の約20%であった. 要精検者は4,699...
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Veröffentlicht in: | 日本乳癌検診学会誌 2009, Vol.18 (3), p.367-367 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 乳がん検診における, マンモグラフィの有用性は, すでに諸外国で証明されている. わが国においてはマンモグラフィ検診が導入されたとはいえ, 視触診との併用が推奨されており, 各地で併用検診がおこなわれているのが現状である. 私どもが行なってきたマンモグラフィ単独検診について, 5年間の成績をまとめ単独検診の効果について検証した. 高知県では, 高知市を除く34市町村において, 平成16年から40歳以上の女性を対象として, 集団方式で2年に1回のマンモグラフィ2方向単独検診を行なってきた. 過去5年間に, 67,884名の検診を行なった. 受診率は対象者の約20%であった. 要精検者は4,699名(受診者の6.9%)であり, 発見乳癌は209名(発見率は0.31%)であった. 初回検診者は38,106名, 繰り返し検診者は29,791名であった. 初回群からの乳癌発見率は0.36%, 繰り返し群からの発見率は0.23%であった. 中間期癌は16例を集計し, その早期率は68.8%であった. 単独検診でも諸家の併用検診と比較しても癌発見率, 早期率は遜色なく良好であった. 対費用効果もよく, 見落としの点でも問題ないものと考えられ, マンモグラフィ単独検診は推奨出来るとの結論であった. |
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ISSN: | 0918-0729 |