AO-009 妊娠中の乳房超音波検査について

【目的】妊娠中の乳房超音波検査の成績とアンケート調査の結果を報告する. 【対象】乳がん, 子宮がんの同時検診を施行した妊婦174例を対象とした. 【方法】妊娠12週前後に乳がん検診として乳房超音波検査, 子宮がん検診として子宮頸部細胞診を施行した. アンケート内容は, 1. 乳房の超音波検査を妊娠中に受けることの意味について2. 子宮がん, 乳がん検診の同時検診について3. 乳房に対する関心について調査した. 【結果】乳房超音波検査の有所見は25例(14.4%)で, 嚢胞18例, 嚢胞以外の腫瘤形成性病変5例, 乳管拡張2例であった. 子宮頸部細胞診では, 軽度異形成が1例認められた. アンケ...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2009, Vol.18 (3), p.367-367
Hauptverfasser: 竹下茂樹, 山本弘子, 大澤しのぶ, 竹内浩美, 押切啓子, 庄司順子, 竹下寿子, 竹下文雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】妊娠中の乳房超音波検査の成績とアンケート調査の結果を報告する. 【対象】乳がん, 子宮がんの同時検診を施行した妊婦174例を対象とした. 【方法】妊娠12週前後に乳がん検診として乳房超音波検査, 子宮がん検診として子宮頸部細胞診を施行した. アンケート内容は, 1. 乳房の超音波検査を妊娠中に受けることの意味について2. 子宮がん, 乳がん検診の同時検診について3. 乳房に対する関心について調査した. 【結果】乳房超音波検査の有所見は25例(14.4%)で, 嚢胞18例, 嚢胞以外の腫瘤形成性病変5例, 乳管拡張2例であった. 子宮頸部細胞診では, 軽度異形成が1例認められた. アンケートの結果は, 妊娠中の乳房超音波について意味があるとの回答は96.5%で, その理由は, 乳がん検診は大事だから44.8%, 子宮がん, 乳がんの両方とも心配だから42.1%であった. 同時検診については受けやすいとの回答が90.6%であった. 乳房のことを気にした時期は, 妊娠, 分娩, 産褥期が19.8%と最多であった. 【結論】妊娠, 分娩, 産褥期は, 乳房に関心が高まる時期で, 検診として乳房超音波検査は意味があり, 特に子宮がん検診と同時検診のために受け入れやすいとの結果を得た.
ISSN:0918-0729