O-167 マンモグラフィ検診繰り返し受診者から発見された乳癌に対する検討

【目的】繰り返し受診による癌発見例を初回受診癌発見例と比較検討し, 更にそのマンモグラフィ所見/経時的変化を明らかにした. 【対象】平成17年度, 仙台市におけるマンモグラフィ併用検診を受診した29,673名. 【結果】繰り返し受診者は14,441名で要精検率5.4%, 癌発見率0.36%であり, 初回受診者15,232名の要精検率10.2%, 癌発見率0.47%に比べ低値であった. 繰り返し受診による癌発見例52例の病期は0期が5例, I期が39例, IIA期が8例と全体の85%が早期癌であった. 一方, 初回受診癌発見例71例の病期は0期が9例, I期が35例, IIA期が17例, IIB...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2008, Vol.17 (3), p.444-444
Hauptverfasser: 宮下穣, 鈴木昭彦, 石田孝宣, 武田元博, 甘利正和, 櫻井遊, 原田成美, 河合賢朗, 玉城研太朗, 大内憲明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】繰り返し受診による癌発見例を初回受診癌発見例と比較検討し, 更にそのマンモグラフィ所見/経時的変化を明らかにした. 【対象】平成17年度, 仙台市におけるマンモグラフィ併用検診を受診した29,673名. 【結果】繰り返し受診者は14,441名で要精検率5.4%, 癌発見率0.36%であり, 初回受診者15,232名の要精検率10.2%, 癌発見率0.47%に比べ低値であった. 繰り返し受診による癌発見例52例の病期は0期が5例, I期が39例, IIA期が8例と全体の85%が早期癌であった. 一方, 初回受診癌発見例71例の病期は0期が9例, I期が35例, IIA期が17例, IIB期以上が8例(2例不明)と早期癌の割合は64%であった. 繰り返し受診癌発見例の発見時マンモグラフィ主所見は, 腫瘤が28例, 石灰化が10例, FADが8例, distortionが2例(4例不明)であった. 前回マンモグラフィの見直しでカテゴリー3以上は9例あり, うち7例は精査不要となっていた. それらの主所見は腫瘤が2例, 石灰化が1例, FADが3例, distortionが1例と腫瘤, FADで見落とされている症例を多く認めた. 【結論】繰り返し受診により多くの症例が早期癌で発見されている. 一方, 一部の症例では前回検診時に所見として捉えられた可能性もあり, 今後改善の余地があると考えられた.
ISSN:0918-0729