O-142 マンモグラフィによる乳がん検診に視触診は必要か―視触診のみにて発見された乳がん34例の検討から

【目的】当センターでは平成13年度よりマンモグラフィ(MG)と視触診併用による乳がん検診を施行し, 平成19年度末までの総受診者数は272,258人である. この7年間の乳がん発見数は529例, 発見率は0.19%であった. これらのうち視触診のみで要精検となり, 発見された乳がん症例は34例であった. この34例を多角的に評価することにより, MGによる乳がん検診において視触診は必要か否かを検討した. 【結果】年齢:20才代1例, 30才代1例, 40才代11例, 50才代9例, 60才代12例, 70才代以上なし. 自覚症状:あり19例(しこり14例, 乳頭分泌物2例, 痛み2例, 乳頭変...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2008, Vol.17 (3), p.431-431
Hauptverfasser: 濱名俊泰, 地元尚人, 前田基一, 島多勝夫, 澤崎邦廣, 清水哲朗, 荒川文敬, 前田昭治, 大江浩
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】当センターでは平成13年度よりマンモグラフィ(MG)と視触診併用による乳がん検診を施行し, 平成19年度末までの総受診者数は272,258人である. この7年間の乳がん発見数は529例, 発見率は0.19%であった. これらのうち視触診のみで要精検となり, 発見された乳がん症例は34例であった. この34例を多角的に評価することにより, MGによる乳がん検診において視触診は必要か否かを検討した. 【結果】年齢:20才代1例, 30才代1例, 40才代11例, 50才代9例, 60才代12例, 70才代以上なし. 自覚症状:あり19例(しこり14例, 乳頭分泌物2例, 痛み2例, 乳頭変形1例), なし10例, 不明5例. MG再読影:MGでも要精検とすべきであったもの9例. 背景乳腺:高濃度12例, 不均一高濃度11例, 乳腺散在9例, 脂肪性2例. 組織:DCIS3例, 浸潤癌29例, 不明2例. 【まとめ】視触診のみで発見された乳がんは検診発見癌全体の6.4%を占め, 各年齢層に存在し, 他のモダリティの追加なく, ただ単に視触診を省略することは不利益が大きいと考えられた. 総会時までに精検時の超音波検査などにおける病変の認知状況について調査し, 視触診に変わるモダリティとなりうるかどうか検討を加えたい.
ISSN:0918-0729