O-128 エラストグラフィを用いた超音波乳がん検診の成績

【目的】当健診センターでは, 人間ドックオプションとして超音波単独の乳がん検診を行っており, 2007年4月よりエラストを導入した. エラストグラフィ(以下エラスト)導入から1年以上が経過したので検診成績を集計し, 導入前と比較しエラストの乳がん検診における有用性を評価した. 【対象と方法】対象は, 導入前2004年8月~2007年3月の乳がん検診受診者6944名と, 導入後2007年4月~2008年6月の乳がん検診受診者4917名. それぞれの期間の要精検率・乳がん発見率・陽性反応的中率・発見乳がんの腫瘍径について比較した. またエラスト導入後の発見乳がんのエラストスコアについても検討した....

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2008, Vol.17 (3), p.424-424
Hauptverfasser: 喜花明日香, 岩崎真由美, 清水有美子, 小室香織, 柳田邦彦, 中野修生, 間瀬憲多朗, 福田禎治
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】当健診センターでは, 人間ドックオプションとして超音波単独の乳がん検診を行っており, 2007年4月よりエラストを導入した. エラストグラフィ(以下エラスト)導入から1年以上が経過したので検診成績を集計し, 導入前と比較しエラストの乳がん検診における有用性を評価した. 【対象と方法】対象は, 導入前2004年8月~2007年3月の乳がん検診受診者6944名と, 導入後2007年4月~2008年6月の乳がん検診受診者4917名. それぞれの期間の要精検率・乳がん発見率・陽性反応的中率・発見乳がんの腫瘍径について比較した. またエラスト導入後の発見乳がんのエラストスコアについても検討した. 【結果】導入後対象期間のエラスト施行例は607例で, 総受診者数の12.3%であった. 要精検率, 乳がん発見率, 陽性反応的中率, 発見乳がんの平均腫瘤径は, 導入前4.73%, 0.19%, 4.40%, 16.8mmで, 導入後3.36%, 0.24%, 8.00%, 13.7mmであった. また発見乳がんのスコアは全て3以上であった. 【考察】エラスト導入後要精検率は低くなったが乳がん発見率は上がり, 発見乳がんの腫瘤径は小さくなった. より小さな乳がんを拾い上げる補助的ツールとしてエラストが有用であることが示唆された.
ISSN:0918-0729