O-102 要精検率や陽性反応的中度の適正化における2次読影会の有用性―横浜市マンモグラフィ検診の経験

横浜市では平成13年10月より50歳以上を対象に隔年でMMG併用検診を開始し, 平成17年度からは40歳代2方向, 50歳代1方向撮影のMMG併用検診とした. 横浜市では, 撮影施設で1次読影を行い, 全例の2次読影を2次読影会で行っている. 1次読影と2次読影結果が異なる場合, 当日の2次読影担当医の合議で最終診断をしている. 受診者数は平成17年度が28,891名, 平成18年度が28,434名である. 精検率はそれぞれ8.5%および7.9%, 陽性反応的中度は5.7%, 5.6%, 乳癌発見症例はそれぞれ107例および100例である. 乳癌発見率は0.37%, 0.35%であった. この...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2008, Vol.17 (3), p.411-411
Hauptverfasser: 俵矢香苗, 久保内光一, 福田護, 八十島唯一, 萩原明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:横浜市では平成13年10月より50歳以上を対象に隔年でMMG併用検診を開始し, 平成17年度からは40歳代2方向, 50歳代1方向撮影のMMG併用検診とした. 横浜市では, 撮影施設で1次読影を行い, 全例の2次読影を2次読影会で行っている. 1次読影と2次読影結果が異なる場合, 当日の2次読影担当医の合議で最終診断をしている. 受診者数は平成17年度が28,891名, 平成18年度が28,434名である. 精検率はそれぞれ8.5%および7.9%, 陽性反応的中度は5.7%, 5.6%, 乳癌発見症例はそれぞれ107例および100例である. 乳癌発見率は0.37%, 0.35%であった. この数字はBIRADSの推奨値を満足し, 他の自治体の成績と比較しても良好である. 一方, 発見乳癌症例のうち病期まで判明している症例は平成17年度79例(73.8%), 18年度57例(57.0%)であり, 発見乳癌の詳細情報の捕捉が不十分であることが, 2次読影の精度向上の障害になっている. 今回, 1次読影と2次読影の要精検率, 陽性反応的中率, 乳癌発見率の比較より, 要精検率や陽性反応的中度の適正化における2次読影会の有用性について報告する.
ISSN:0918-0729