O-20 香川県における乳癌症例数からみた乳癌罹患率の推定値

香川県の人口は2005年の国勢調査で約100万人である. 日本の人口の120分の1である. 香川乳腺研究会は2000年より香川県で行われた乳癌症例の詳細な統計をとっているがこの統計のすぐれた所は, 香川県下の病院をほぼ100%カバーしている点である. 2000年での香川県で手術(治療)を受けた乳癌症例数は346人, 2005年は506人であり5年間で46%もの急激な増加が認められた. この数値を120倍した数値で我が国の乳癌症例数を推定すると2005年で60720人になる. 2004年に発表されたがん統計白書の数値にある2015年の推定値48747人よりもはるかに高い数値である. また2005...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2008, Vol.17 (3), p.370-370
Hauptverfasser: 武部晃司, 斉藤誠, 大橋龍一郎, 久保雅俊, 寺本淳, 井内正裕, 澤田成彦, 中村光次, 村岡篤, 紺谷桂一, 山内清明, 吉澤潔, 鶴野正基
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:香川県の人口は2005年の国勢調査で約100万人である. 日本の人口の120分の1である. 香川乳腺研究会は2000年より香川県で行われた乳癌症例の詳細な統計をとっているがこの統計のすぐれた所は, 香川県下の病院をほぼ100%カバーしている点である. 2000年での香川県で手術(治療)を受けた乳癌症例数は346人, 2005年は506人であり5年間で46%もの急激な増加が認められた. この数値を120倍した数値で我が国の乳癌症例数を推定すると2005年で60720人になる. 2004年に発表されたがん統計白書の数値にある2015年の推定値48747人よりもはるかに高い数値である. また2005年の国勢調査で県内の女性の年齢別人口から算出した罹患率(人口10万人あたり)では, 35歳から50歳までは, 1988年から1992年に調査された欧米女性の罹患率と比較すると, USA白人女性より若干低いものの, イギリス, スウエーデン女性よりも高い罹患率との結果であった. 2000年から2006年までの香川県下の乳癌症例の統計を, 年齢別罹患率を中心に, 組織型進行度などを提示し, 最近の香川県での乳癌の動向を報告する.
ISSN:0918-0729