精度管理用ファントムによる超音波診断装置の精度管理と品質管理および教育用ファントムの作成

超音波検診導入に向けて,使用する超音波診断装置および探触子の精度管理と保守点検は不可欠である。改良を重ね完成した精度管理用ファントムを使用し,検診に用いる超音波診断装置の画質基準案を作成した。近年の装置の進歩は著しく,音速のちがいによるフォーカスポイントのズレなどの問題があるため,少し幅のある基準となったが,装置の最低基準は示せると考えている。また,日常の保守点検にも精度管理用ファントムは有用で,装置の購入時あるいは探触子の更新時にコントロールデータを作成し,定期的にファントムを撮像することによって,画質の劣化をチェックすることができる。また,超音波装置を安全に使用するための日常の品質管理に関...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2008/03/30, Vol.17(1), pp.52-59
Hauptverfasser: 桜井, 正児, 福田, 護, 今村, 惠子, 辻本, 文雄, 遠藤, 登喜子, 森田, 孝子, 中島, 一毅
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:超音波検診導入に向けて,使用する超音波診断装置および探触子の精度管理と保守点検は不可欠である。改良を重ね完成した精度管理用ファントムを使用し,検診に用いる超音波診断装置の画質基準案を作成した。近年の装置の進歩は著しく,音速のちがいによるフォーカスポイントのズレなどの問題があるため,少し幅のある基準となったが,装置の最低基準は示せると考えている。また,日常の保守点検にも精度管理用ファントムは有用で,装置の購入時あるいは探触子の更新時にコントロールデータを作成し,定期的にファントムを撮像することによって,画質の劣化をチェックすることができる。また,超音波装置を安全に使用するための日常の品質管理に関して点検項目を作成した。 新たな発想で開発した講習会等で使用する教育用ファントムはベース基材が弱く,その改良に多くの時間を要したが,ほぼ完成し講習会で使用して成果を挙げており,現在,内蔵する模擬病変の研究が進んでいる。今後,引き続き作成した基準および品質管理の妥当性に関して,各研究会で検討していこうと考えている。
ISSN:0918-0729
1882-6873
DOI:10.3804/jjabcs.17.52