P-50 微細石灰化病変に対するステレオガイド下マンモトーム生検の有用性

【対象と方法】2004年2月~2007年3月にマンモグラフィで石灰化を指摘され当院でステレオガイド下マンモトーム生検を施行した69例について, 石灰化の分布, 形態と病理診断につき検討した. 【結果】石灰化の形態は, 微小円形:42例(60.9%), 淡く不明瞭:15例(21.7%), 多形性:10例(14.5%), 微細線状, 分枝状:2例(2.9%), 分布は, びまん性:3例(4.3%), 集ぞく:48例(69.6%), 区域性:18例(26.1%), カテゴリーは, 2:3例(4.3%), 3:43例(62.4%), 4:19例(27, 5%), 5:4例(5.8%)であった. 病理診...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2007, Vol.16 (3), p.488-488
Hauptverfasser: 相ヶ瀬あゆ子, 二田勇, 前川加奈, 浜口洋平
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【対象と方法】2004年2月~2007年3月にマンモグラフィで石灰化を指摘され当院でステレオガイド下マンモトーム生検を施行した69例について, 石灰化の分布, 形態と病理診断につき検討した. 【結果】石灰化の形態は, 微小円形:42例(60.9%), 淡く不明瞭:15例(21.7%), 多形性:10例(14.5%), 微細線状, 分枝状:2例(2.9%), 分布は, びまん性:3例(4.3%), 集ぞく:48例(69.6%), 区域性:18例(26.1%), カテゴリーは, 2:3例(4.3%), 3:43例(62.4%), 4:19例(27, 5%), 5:4例(5.8%)であった. 病理診断は乳癌が21例(浸潤性乳管癌:8, 浸潤性小葉癌:2例, DCIS:11例), 良性疾患及び, 異常なし:48例であった. 形態別では, 微小円形の26.2%(浸潤癌:3例, DCIS:8例), 淡く不明瞭の20%(浸潤癌:2例, DCIS:1例), 多形性の50%(浸潤癌:3例, DCIS:2例), 微細線状, 分枝状の100%(浸潤癌:2例)が乳癌であり, 分布別では, びまん性の0%, 集ぞくの29.2%(浸潤癌:7例, DCIS:7例), 区域性の38.8%(浸潤癌:3例, DCIS:4例)が乳癌であった. カテゴリー別では2の0%, 3の20.9%(浸潤癌:4例, DCIS:5例), 4の42.1%(浸潤癌:2例, DCIS:6例), 5の100%(浸潤癌:4例)が乳癌であった. 【結語】マンモトーム生検は石灰化病変の診断に有用であり, マンモグラフィでカテゴリー3と判定された症例の20%で乳癌が検出され, その約半数は浸潤癌であった. カテゴリー3の症例に対しても積極的なマンモトーム生検の施行が必要と考えられた.
ISSN:0918-0729