P-37 高齢者非浸潤性乳管癌10例の報告
【目的】高齢者の非浸潤性乳管癌(DCIS)の特徴を明らかにすることを目的に臨床病理学的検討を行った. 【対象と方法】平成13年5月から19年4月までに当科で手術を施行した乳癌症例のうち, 70歳以上の高齢者DCIS10例を対象とし, その臨床経過, 画像所見, 病理検査所見等について検討を行った. 【結果】年齢は71~84歳, 平均76.6歳であった. 6例は自覚症状を有し, うち2例は血性乳頭分泌で, 4例は腫瘤触知であった. 4例は検診発見であった. マンモグラフィーはすべての病変を描出できたが, 超音波検査では石灰化で発見された1例を描出できなかった. マンモグラフィーの所見は8例が腫瘤...
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Veröffentlicht in: | 日本乳癌検診学会誌 2007, Vol.16 (3), p.482-482 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】高齢者の非浸潤性乳管癌(DCIS)の特徴を明らかにすることを目的に臨床病理学的検討を行った. 【対象と方法】平成13年5月から19年4月までに当科で手術を施行した乳癌症例のうち, 70歳以上の高齢者DCIS10例を対象とし, その臨床経過, 画像所見, 病理検査所見等について検討を行った. 【結果】年齢は71~84歳, 平均76.6歳であった. 6例は自覚症状を有し, うち2例は血性乳頭分泌で, 4例は腫瘤触知であった. 4例は検診発見であった. マンモグラフィーはすべての病変を描出できたが, 超音波検査では石灰化で発見された1例を描出できなかった. マンモグラフィーの所見は8例が腫瘤でカテゴリーは全例3, 石灰化の2例では4, 5が1例ずつであった. 超音波検査所見では嚢胞内腫瘍が5例, 腫瘤が2例, 数珠状乳管拡張が1例, 石灰化1例であった. 手術はlumpectomyが7例, 円状切除が2例, 扇状切除が1例に施行された. 全例腋窩郭清は施行されておらず, 3例にセンチネルリンパ節生検が施行された. 現在のところ再発は1例も認めていない. 【結語】10例中4例は検診発見であった. 全例マンモグラフィーで病変を指摘しており, 高齢者の乳癌検診はマンモグラフィーが適していると考えられた. |
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ISSN: | 0918-0729 |