P-9 検診および外来発見乳癌, 術式の比較検討

昨年, 当学会で検診発見乳癌(検診群)は外来発見(外来群)に比し早期に診断, 手術されていることを報告した. そこで今回, 検診群と外来群で手術術式に差があるか否かを検討した. 対象は平成16年1月~18年3月の2年余に検診で発見され手術後組織診断された29例と全く同期間に当院外来で診断され手術後確定診断された191例である. 病理組織診断は両群とも乳頭腺管癌, 硬癌の順で, DCISが検診群5例(17%)と外来群の2倍であった. Stage(S.)分類ではS.1, 検診群59%, 外来群35%, 検診群で最も進行したS.2b10%, 外来群S.2b以上32%と検診群で早期癌の割合が多かった....

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2007, Vol.16 (3), p.468-468
Hauptverfasser: 渋谷智顕, 山本悟, 高橋治海, 竹内賢, 石原和浩, 西尾公利, 森川あけみ, 田中史朗, 神谷有希, 眞田容子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:昨年, 当学会で検診発見乳癌(検診群)は外来発見(外来群)に比し早期に診断, 手術されていることを報告した. そこで今回, 検診群と外来群で手術術式に差があるか否かを検討した. 対象は平成16年1月~18年3月の2年余に検診で発見され手術後組織診断された29例と全く同期間に当院外来で診断され手術後確定診断された191例である. 病理組織診断は両群とも乳頭腺管癌, 硬癌の順で, DCISが検診群5例(17%)と外来群の2倍であった. Stage(S.)分類ではS.1, 検診群59%, 外来群35%, 検診群で最も進行したS.2b10%, 外来群S.2b以上32%と検診群で早期癌の割合が多かった. リンパ節転移はn1, 検診群21%, 外来群27%, n2以上は外来群のみ7%に認めた. 手術術式分類では検診群で全乳房切除(Bt)5例(17%), 一部乳房切除(Bq)14例(48%), BP10例(35%)に対し外来群でBt34%, Bq41%, BP21%などであった. リンパ節郭清はレベル2が検診群48%, 外来群49%, レベル1郭清, 検診群21%, 外来群32%で大差を認めなかった. 【まとめ】両群のリンパ節郭清程度に差はなかったが検診群はDCIS, S.1の割合が高く, 乳房温存手術の割合も外来群に比べ多かった.
ISSN:0918-0729