P-8 検診受診者および検診未受診者乳癌の実態
2000年4月から6年間の乳癌検診で発見され手術を行って組織学的に確認された初回検診19例, くり返し検診35例, 計54例を分析した. 検診受診者癌(検診群)の内訳は非浸潤性乳管癌7, 乳頭腺管癌24, 硬癌18, 充実腺管癌3, 浸潤性小葉癌, 粘液癌各1名であった. 一方, 検診未受診者癌(未検群)は上記同期間内に当院外来で診断, 手術を行って組織学的に確定した検診群を除く計501名(内, 両側1名)である. 未検群の組織型分類は乳頭腺管癌228例(45%)が最も多く, 次いで硬癌129例(26%)の順であった. 未検群では80%以上しこりを自覚していたが, 検診群では6例(11%)が自...
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Veröffentlicht in: | 日本乳癌検診学会誌 2007, Vol.16 (3), p.467-467 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 2000年4月から6年間の乳癌検診で発見され手術を行って組織学的に確認された初回検診19例, くり返し検診35例, 計54例を分析した. 検診受診者癌(検診群)の内訳は非浸潤性乳管癌7, 乳頭腺管癌24, 硬癌18, 充実腺管癌3, 浸潤性小葉癌, 粘液癌各1名であった. 一方, 検診未受診者癌(未検群)は上記同期間内に当院外来で診断, 手術を行って組織学的に確定した検診群を除く計501名(内, 両側1名)である. 未検群の組織型分類は乳頭腺管癌228例(45%)が最も多く, 次いで硬癌129例(26%)の順であった. 未検群では80%以上しこりを自覚していたが, 検診群では6例(11%)が自覚し, その内5例はt2の大きさであった. 病期分類ではstage(以下S.)1が検診例で32例(69%)と最も多く, くり返し検診に限ると83%と高率であった. 一方, 未検群ではS.2以上が62%, t2以上56%と進行癌であった. 未検群でも全体の93名(19%)に2年以内の検診歴が確認され, その内, S.1, 53%, S.2a, 37%で検診歴保持者は比較的早期に発見された. n分類では初回検診群でn1のみ陽性32%, 未検:群ではn1陽性に加え, n2以上陽性32%であった. 【まとめ】検診の有用性を示唆するエビデンスを得たが経過観察も必要と思われる. |
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ISSN: | 0918-0729 |