O-162 40歳代女性に対する2方向マンモグラフィ併用乳がん検診の有効性についての検討
背景 ; 近年マンモグラフィ(MMG)併用乳がん検診が広く普及し, 乳がん検診の精度が大きく向上した. しかし高濃度乳房に対するMMG検診の精度が新たな問題となっている. そこで, この問題を解決すべく宮城県対がん協会ではH15年度より40歳代の受診者を対象にMMGの2方向撮影を導入した. 目的と方法 ; H15-16年度に宮城県対がん協会で行われた12483名に対する1方向MMG併用検診とH17-18年度に行われた14667名に対する2方向MMG併用検診を比較し, その要精検率などについての検討を行った. 結果と考察;検診会場での要精査率は1方向撮影で14.38%であったのに対し2方向撮影で...
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Veröffentlicht in: | 日本乳癌検診学会誌 2007, Vol.16 (3), p.446-446 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 背景 ; 近年マンモグラフィ(MMG)併用乳がん検診が広く普及し, 乳がん検診の精度が大きく向上した. しかし高濃度乳房に対するMMG検診の精度が新たな問題となっている. そこで, この問題を解決すべく宮城県対がん協会ではH15年度より40歳代の受診者を対象にMMGの2方向撮影を導入した. 目的と方法 ; H15-16年度に宮城県対がん協会で行われた12483名に対する1方向MMG併用検診とH17-18年度に行われた14667名に対する2方向MMG併用検診を比較し, その要精検率などについての検討を行った. 結果と考察;検診会場での要精査率は1方向撮影で14.38%であったのに対し2方向撮影では10.98%であった. また精検施設へ紹介となった割合は1方向撮影で6.993%であったのに対し, 2方向撮影では6.981%であった. 40歳代に対して行われたMMG併用乳がん検診では2方向撮影を行うことで, 検診会場での精検率を大幅に下げられることが分かった. 一方, 精検施設へ紹介された割合は, 1方向撮影と2方向撮影群を比較しほぼ同率であり, 高濃度乳房に対しては超音波検査などの新たなmodalityが必要であることが示唆された. |
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ISSN: | 0918-0729 |