O-124 3年間のマンモグラフィ検診により早期発見が可能であった乳癌の一手術例
[症例]57歳女性. 2004年8月, 乳癌検診目的で来院. 愁訴や家族歴なし. 視触診にて異常所見なし. マンモグラフィ検査上, 右U領域に小型円形石灰化を認めるも, 左右ともカテゴリー1と診断されていた. 超音波検査上, 軽度の乳腺症を疑うも異常所見は認めず. 以降, 1年毎に視触診と超音波検査を併用した, マンモグラフィ検診を継続していた. 翌年も著変なく経過観察されていた. 2006年7月, 右乳房CE領域に2×2cm大の軽度硬結を触知した. マンモグラフィー上, 右MLO像およびCC像にて, 微小円型不明瞭な石灰化の集簇を認め, カテゴリー3と判定された. 前年まで本所見は認めなかっ...
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Veröffentlicht in: | 日本乳癌検診学会誌 2007, Vol.16 (3), p.427-427 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | [症例]57歳女性. 2004年8月, 乳癌検診目的で来院. 愁訴や家族歴なし. 視触診にて異常所見なし. マンモグラフィ検査上, 右U領域に小型円形石灰化を認めるも, 左右ともカテゴリー1と診断されていた. 超音波検査上, 軽度の乳腺症を疑うも異常所見は認めず. 以降, 1年毎に視触診と超音波検査を併用した, マンモグラフィ検診を継続していた. 翌年も著変なく経過観察されていた. 2006年7月, 右乳房CE領域に2×2cm大の軽度硬結を触知した. マンモグラフィー上, 右MLO像およびCC像にて, 微小円型不明瞭な石灰化の集簇を認め, カテゴリー3と判定された. 前年まで本所見は認めなかった. 超音波検査上, 右乳房CE部に15×10mmのLDAを認め, FNAによりClass Vと診断を得た. 同年8月, 右乳癌に対しBp+SNLBを施行した. 術後組織診断は浸潤性乳頭充実腺管癌, pt1n0m0, stageIAであった. 術後放射線治療とanastrozole投与を行い, 術後11ヶ月の現在は再発徴候もなく経過は概ね良好である. 本症例は3年間の視触診, 超音波検査, マンモグラフィの3者併用検診において, マンモグラフィを契機に発見された早期乳癌であり, 本検査の有用性が認識された. |
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ISSN: | 0918-0729 |