O-123 検診で異常指摘された右乳腺mucocelre like tumorの1症例

症例は32歳女性. 乳房検診目的で受診した. 家族歴で叔母に乳癌, 無排卵のためホルモン治療を受けた既往あり. 触診では腫瘤触知せず. MMG検査で右に非対称性陰影, カテゴリー3と判断した. 超音波検査で, 右C領域に10×4mmの範囲に3, 4mmの境界明瞭だが不整形な小嚢胞の集ぞくを認めた. 穿刺施行し粘液の貯留を確認した. 細胞診検査でmucocele like tumor(以下MIT)疑いだが核の不整と大小不同も指摘された. MRI検査では同部位に造影効果のないT2強調像で限局したhigh signal areaを認め, 嚢胞, MLT, 粘液癌疑いが鑑別診断とされた. 限局した粘液...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2007, Vol.16 (3), p.427-427
Hauptverfasser: 有賀浩子, 島田良, 高山寛人, 横井謙太, 松下啓二
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は32歳女性. 乳房検診目的で受診した. 家族歴で叔母に乳癌, 無排卵のためホルモン治療を受けた既往あり. 触診では腫瘤触知せず. MMG検査で右に非対称性陰影, カテゴリー3と判断した. 超音波検査で, 右C領域に10×4mmの範囲に3, 4mmの境界明瞭だが不整形な小嚢胞の集ぞくを認めた. 穿刺施行し粘液の貯留を確認した. 細胞診検査でmucocele like tumor(以下MIT)疑いだが核の不整と大小不同も指摘された. MRI検査では同部位に造影効果のないT2強調像で限局したhigh signal areaを認め, 嚢胞, MLT, 粘液癌疑いが鑑別診断とされた. 限局した粘液産生性病変として腫瘍切除術を施行した. 病理組織結果はMLTで上皮過形成をごく一部に認めたため経過観察中である. 検診にて発見されたMLTを経験したため報告する.
ISSN:0918-0729