O-122 乳房超音波(US)検診で指摘しえなかった進行癌に関する検討
当施設の乳房US検診は, 技師が検査し撮影した静止画像をJABTSガイドラインに従い医師が判定している. 04年1月から06年12月までの受診者は22643名でうち検出乳癌は59名(0.26%)である. このなかで繰り返しUS検診を受診していたにも関わらずT2以上の進行癌で発見された2例を経験した. 1例は45歳. 04年のUSで両側乳房に広範囲の低エコー域を認め乳腺症, カテゴリー2と判定された. 05年のUSでは, 著しいエコーレベル低下がAからC領域に広がるように認められカテゴリー4と判定された. 精査治療の結果, pT3N2の乳頭腺管癌であった. 1例は44歳. 04年および05年のU...
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Veröffentlicht in: | 日本乳癌検診学会誌 2007, Vol.16 (3), p.426-426 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 当施設の乳房US検診は, 技師が検査し撮影した静止画像をJABTSガイドラインに従い医師が判定している. 04年1月から06年12月までの受診者は22643名でうち検出乳癌は59名(0.26%)である. このなかで繰り返しUS検診を受診していたにも関わらずT2以上の進行癌で発見された2例を経験した. 1例は45歳. 04年のUSで両側乳房に広範囲の低エコー域を認め乳腺症, カテゴリー2と判定された. 05年のUSでは, 著しいエコーレベル低下がAからC領域に広がるように認められカテゴリー4と判定された. 精査治療の結果, pT3N2の乳頭腺管癌であった. 1例は44歳. 04年および05年のUSで右C領域に線維腺腫, 嚢胞と乳管拡張, 低エコー域を認め両側カテゴリー2と判定された. 06年にしこりを自覚し乳腺外来を受診, 浸潤性乳管癌と診断された. 術前化学療法後の手術でpT2pN1の結果であった. 2症例ともに以前の検診時にも病変は存在したものと考えられる. USは, MMG上腫瘤が描出しにくいdense breastに有用であるとされているが, 乳腺症が強い場合は, 腫瘤像非形成性の低エコー病変は判断が難しい場合もあることを認識し, 検査の際には, 左右をよく比較し, 慎重にチェックする必要があるものと考えられた. |
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ISSN: | 0918-0729 |