O-104 検診発見乳癌のマンモグラフィ所見と臨床病理所見の対比

【目的】マンモグラフィ所見と臨床病理的関係を明らかにする. 【方法】H12~H18年まで, 宮城県対がん協会により実施されたマンモグラフィ併用乳癌検診にて発見された623乳癌症例のうち, 石灰化, 腫瘤, FAD, distortionと診断された症例の病理学的病期分類, 組織学的特長を調べた. 【結果】それぞれの所見別病期分類をステージ0/1/2以上として検討すると, 検診発見乳癌全体では19, 9%/48, 2%/31.9%であったのに対し, 石灰化38.4%/32.1%/29.5%, 腫瘤11.1%/53.9%/35.0%, FAD15.3%/56.5%/28.2%, distortio...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2007, Vol.16 (3), p.417-417
Hauptverfasser: 渡部剛, 鈴木昭彦, 甘利正和, 武田元博, 石田孝宣, 渋谷大助, 大内憲明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】マンモグラフィ所見と臨床病理的関係を明らかにする. 【方法】H12~H18年まで, 宮城県対がん協会により実施されたマンモグラフィ併用乳癌検診にて発見された623乳癌症例のうち, 石灰化, 腫瘤, FAD, distortionと診断された症例の病理学的病期分類, 組織学的特長を調べた. 【結果】それぞれの所見別病期分類をステージ0/1/2以上として検討すると, 検診発見乳癌全体では19, 9%/48, 2%/31.9%であったのに対し, 石灰化38.4%/32.1%/29.5%, 腫瘤11.1%/53.9%/35.0%, FAD15.3%/56.5%/28.2%, distortion2.9%/51.4%/45.7%であった. さらに単一所見のみ(複数所見ある症例を除く)で同様の病期分類すると, 石灰化のみ51.9%/28.9%/19.2%, 腫瘤のみ10.9%/56.4%/32.7%, FADのみ13.9%/61.5%/24.6%, distortionのみ0%/60.9%/39.1%であり, 石灰化>FAD>腫瘤>distortionで早期がんの比率が高い傾向がうかがわれた. さらに各所見の組織学的特長を検討では, 腫瘤とFADはほぼ同様の分布が見られる一方, 石灰化では非浸潤性乳管癌が多く, distortionには硬癌が多く見られることが分かった. 【結論】マンモグラフィ所見と, 病期, 組織型にはそれぞれの特徴が見られた.
ISSN:0918-0729