O-89 乳房吸引式針生検のアプローチ方向についての検討
【目的】乳房吸引式針生検(ステレオガイド下マンモトーム生検:以下ST-MMT)における石灰化の存在率の向上をアプローチ方向から検討する. 【対象および方法】2006年1月から2007年7月に施行した179症例について, 採取した本数と石灰化の有無, 石灰化の分布, 穿刺方向を分析し, 石灰化の存在率が高いポジショニングと穿刺方向を分析した. 【結果及び考察】採取本数は平均5.8本であり, 採取率は100%であった. 採取本数に対する石灰化の存在率は74%であった. 存在率が50%以上の症例は, 石灰化が集籏しており, 穿刺方向は皮膚面から近い方から挿入していた. 石灰化の採取率が低い症例は,...
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Veröffentlicht in: | 日本乳癌検診学会誌 2007, Vol.16 (3), p.410-410 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】乳房吸引式針生検(ステレオガイド下マンモトーム生検:以下ST-MMT)における石灰化の存在率の向上をアプローチ方向から検討する. 【対象および方法】2006年1月から2007年7月に施行した179症例について, 採取した本数と石灰化の有無, 石灰化の分布, 穿刺方向を分析し, 石灰化の存在率が高いポジショニングと穿刺方向を分析した. 【結果及び考察】採取本数は平均5.8本であり, 採取率は100%であった. 採取本数に対する石灰化の存在率は74%であった. 存在率が50%以上の症例は, 石灰化が集籏しており, 穿刺方向は皮膚面から近い方から挿入していた. 石灰化の採取率が低い症例は, 石灰化がまばらに広がっているものや, 淡いものが多かった. また, 採取本数も多く, 検査時間も長い傾向であった. このような場合は, 皮膚面から近い方向から穿刺するのではなく, より石灰化が描出しやすいポジショニングと一度で多くの石灰化が採取できるような穿刺方向を選択することが望ましい. そのためには検査前に十分にポジショニングと穿刺方向, 目的とする石灰化の位置を検討し, 採取本数を少なくし石灰化の存在率を上げることが必要である. |
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ISSN: | 0918-0729 |