O-29 乳腺超音波精度管理用ファントムの温度変化と画像変化の検討

【はじめに】超音波診断装置の機能を充分生かした画像診断のためにファントムでの精度管理は重要である. 超音波診断装置は, 音速1530m/sec前後を受信音速に固定し画像構成しているため測定対象の音速が1530m/secから外れるほどフォーカスがずれ, 画像構成に影響が出ると考えられる. 精度管理用ファントムは, 基質の温度が室温の変化により変化し, 音速も変わるために撮影画像に変化が生じる. そこで, 精度管理用ファントムの基質の温度変化及び画像変化について検討をおこなった. 【方法】一般的な超音波検査室の温度と考えられる25℃前後の環境下で一定温度(5℃及び37℃)にしたファントムの時間経過...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2007, Vol.16 (3), p.380-380
Hauptverfasser: 服部照香, 中島美由紀, 佐橋恩, 森田孝子, 大岩幹直, 吉川和明, 遠藤登喜子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【はじめに】超音波診断装置の機能を充分生かした画像診断のためにファントムでの精度管理は重要である. 超音波診断装置は, 音速1530m/sec前後を受信音速に固定し画像構成しているため測定対象の音速が1530m/secから外れるほどフォーカスがずれ, 画像構成に影響が出ると考えられる. 精度管理用ファントムは, 基質の温度が室温の変化により変化し, 音速も変わるために撮影画像に変化が生じる. そこで, 精度管理用ファントムの基質の温度変化及び画像変化について検討をおこなった. 【方法】一般的な超音波検査室の温度と考えられる25℃前後の環境下で一定温度(5℃及び37℃)にしたファントムの時間経過に伴う温度変化を測定した. 同時にEUB-8500を用いてファントムターゲットを撮像した. 【結果と考察】ファントム基質は周囲の温度の影響を受けにくい反面, 短時間での温度コントロールは難しかった. ファントム画像は5℃でドットターゲットを最も分離できた. これは, ファントム基質に最適な音速となったためであると考えられた. ファントムを用いた精度管理にはファントムの温度を念頭に入れた精度管理が重要であると思われた.
ISSN:0918-0729