P-39 外来発見乳癌の特徴 -検診発見乳癌との比較検討
前々回以来, 平成12年4月~平成17年3月の5年間における検診発見乳癌症例について初回および繰り返し検診で発見された乳癌の特徴を報告し, 繰り返し検診発見乳癌は全例Stage Iの早い時期に発見された事を報告した. 今回, 上記検診と同期間に当院外来を受診し手術を行って乳癌と組織学的診断を得た検診発見乳癌手術例を除く外来受診発見乳癌総数409例について集計, 分析, 検診の重要性を示唆する結果を得たので報告する. 病理組織学的内訳は非浸潤性乳管癌36, 乳頭腺管癌181, 硬癌106, 充実腺管癌55, 浸潤性小葉癌10, アポクリン癌8, 粘液癌7, その他の癌6名であった. 5年間の検診...
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Veröffentlicht in: | 日本乳癌検診学会誌 2006, Vol.15 (3), p.487-487 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 前々回以来, 平成12年4月~平成17年3月の5年間における検診発見乳癌症例について初回および繰り返し検診で発見された乳癌の特徴を報告し, 繰り返し検診発見乳癌は全例Stage Iの早い時期に発見された事を報告した. 今回, 上記検診と同期間に当院外来を受診し手術を行って乳癌と組織学的診断を得た検診発見乳癌手術例を除く外来受診発見乳癌総数409例について集計, 分析, 検診の重要性を示唆する結果を得たので報告する. 病理組織学的内訳は非浸潤性乳管癌36, 乳頭腺管癌181, 硬癌106, 充実腺管癌55, 浸潤性小葉癌10, アポクリン癌8, 粘液癌7, その他の癌6名であった. 5年間の検診を除く外来受診総数は7462名で乳腺症が80%以上であった. 受診者の82%がしこりを自覚し, 過半数が自覚後2ヶ月以上経過して受診, 全体の15%は6ヶ月以上症状自覚後受診した. Stage(S)分類ではS1 36%, S2 49%, S3以上12%と進行した癌が多く, 組織学的に確認されたリンパ節転移は30%以上であった. 外来発見乳癌は既にしこりなど症状を有し進行例が多く, 乳癌の早期発見には検診殊に繰り返し検診の重要性が改めて認識された. |
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ISSN: | 0918-0729 |