P-34 発見契機別にみた乳癌診断におけるUSの有用性についての検討

【目的】近年MMG併用検診が普及してきたが, 今後USの併用も検討されている. 今回我々は乳癌症例を発見契機別に群別し, USの有用性をretrospectiveに検討したので報告する. 【対象, 方法】2001. 1-2005. 12の間に手術を施行した乳癌187例[検診群(A群)40例, 定期フォロー群(B群)23例, 有症状群(C群)124例]. JABTSによるカテゴリー分類を行い, 診断能はMMGと比較検討した. 【結果】平均腫瘤径はA群15.0mm, B群10.8mm, C群25.0mmであった. 各カテゴリー3以上を正診とすると, US感度はA群90.0%, B群91.3%, C...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2006, Vol.15 (3), p.484-484
Hauptverfasser: 安田 純, 鎌田英紀, 後藤 剛, 中野佐和子, 江良祐子, 板垣史代, 小助川貴恵
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【目的】近年MMG併用検診が普及してきたが, 今後USの併用も検討されている. 今回我々は乳癌症例を発見契機別に群別し, USの有用性をretrospectiveに検討したので報告する. 【対象, 方法】2001. 1-2005. 12の間に手術を施行した乳癌187例[検診群(A群)40例, 定期フォロー群(B群)23例, 有症状群(C群)124例]. JABTSによるカテゴリー分類を行い, 診断能はMMGと比較検討した. 【結果】平均腫瘤径はA群15.0mm, B群10.8mm, C群25.0mmであった. 各カテゴリー3以上を正診とすると, US感度はA群90.0%, B群91.3%, C群99.1%であった. MMG感度はA群90.0%, B群73.9%, C群96.8%であった. MMG(+)US(-)例は微細石灰化のみの2例とUSカテゴリー2の5例であった. US(+)MMG(-)例の平均腫瘤径は12.9mm, B群のみでは8.5mmであった. 【考察】B群の平均腫瘤径が最も小さかったこと, MMGよりUSの方が感度が良好であったことより, 定期的なUSフォローが乳癌の早期発見に有用であると思われた. 今後検診への早期導入が望まれる.
ISSN:0918-0729