P-30 荒川区における乳癌検診15年の成績

荒川区ではがん予防センターを開設, 平成3年度より視触診に一部マンモグラフィ(MMG)を併用する乳癌検診を15年間行ってきた. その成績について検討する. 【対象および方法】30歳以上, 毎年検診で同時併用A方式を行った. 【結果】検診対象者は759344人で受診者数120124人, 受診率15.8%であった. 視触診所見からMMGを19463人(16.2%)に併用, 要精検者数は6002人(要精検率5.0%), 発見乳がん数は126人(癌発見率0.10%), 陽性反応的中度(PPV)2.0%であった. MMG併用に限ると要精検率30.8%, 癌発見率0.6%であった. 年度を5年毎に前期,...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2006, Vol.15 (3), p.482-482
Hauptverfasser: 道本 薫, 清水忠夫, 平野 明, 小川健治, 田島廣之, 天神敏博, 赤須東樹, 古川清憲, 矢野 侃
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:荒川区ではがん予防センターを開設, 平成3年度より視触診に一部マンモグラフィ(MMG)を併用する乳癌検診を15年間行ってきた. その成績について検討する. 【対象および方法】30歳以上, 毎年検診で同時併用A方式を行った. 【結果】検診対象者は759344人で受診者数120124人, 受診率15.8%であった. 視触診所見からMMGを19463人(16.2%)に併用, 要精検者数は6002人(要精検率5.0%), 発見乳がん数は126人(癌発見率0.10%), 陽性反応的中度(PPV)2.0%であった. MMG併用に限ると要精検率30.8%, 癌発見率0.6%であった. 年度を5年毎に前期, 中期, 後期に分けると, 受診率は各15.6%, 15.5%, 16.4%, 要精検率4.7%, 6.5%, 3.9%, 癌発見率0.10%, 0.07%, 0.14%, PPV2.1%, 1.1%, 3.5%であった. 【結語】MMGを併用することで要精検率は抑えられたが, 癌発見率, PPVは低率であった. 後期の要精検率, 癌発見率, PPVは前・中期に比べ向上しており, 精中委によるMMG撮影・読影スキルの向上が反映されたと考えられる.
ISSN:0918-0729