WS3-3 微細石灰化に対するマンモトーム生検の適応 -適応の変化と癌の割合(陽性的中率)の検討

乳癌検診にマンモグラフィが導入されるようになり微細石灰化で発見される乳癌症例が増加している. 微細石灰化の診断には組織診断が必要なことが多く, 低侵襲, 短時間に組織採取が行えるマンモトーム生検は有用な方法と考えている. しかし, カテゴリー3以上の全ての石灰化症例に必要な検査ではなく, 適応を厳格に考慮すべきである. 今回, 当検診センターでは平成11年9月から平成18年5月までに1, 402例のステレオガイド下マンモトーム生検を経験し, 適応の変化と癌の割合(陽性的中率)を検討した. カテゴリー分類別の悪性症例の割合はカテゴリー3が16.1%, カテゴリー4が47.2%, カテゴリー5が9...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2006, Vol.15 (3), p.388-388
Hauptverfasser: 橋本秀行, 宮澤幸正, 押田恵子, 岩元興人, 関 喜隆, 佐竹美幸, 斎藤智子, 川上義弘, 桑原竹一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:乳癌検診にマンモグラフィが導入されるようになり微細石灰化で発見される乳癌症例が増加している. 微細石灰化の診断には組織診断が必要なことが多く, 低侵襲, 短時間に組織採取が行えるマンモトーム生検は有用な方法と考えている. しかし, カテゴリー3以上の全ての石灰化症例に必要な検査ではなく, 適応を厳格に考慮すべきである. 今回, 当検診センターでは平成11年9月から平成18年5月までに1, 402例のステレオガイド下マンモトーム生検を経験し, 適応の変化と癌の割合(陽性的中率)を検討した. カテゴリー分類別の悪性症例の割合はカテゴリー3が16.1%, カテゴリー4が47.2%, カテゴリー5が97.3%であった. 平成15年5月まで(598例)の適応はカテゴリー3以上の微細石灰化に対し積極的にマンモトーム生検を施行していたが, 平成15年6月から(804例)は適応を見直し, カテゴリー3の症例には経過観察の項目を追加した. カテゴリー4以上では超音波ガイド下の細胞診や針生検を積極的に行うようにした. その結果, 悪性症例の割合(陽性的中率)が, 20.2%(121/598)から32.7%(263/804)に増加した. 以上の結果をふまえマンモトーム生検の有用性について報告する.
ISSN:0918-0729