WS3-1 非触知石灰化病変に対するマンモトーム生検の適応

マンモグラフィを用いた乳癌検診の普及により非触知石灰化病変が増加している. 自験例の成績からマンモトーム生検の適応を考えた. 対象は2000年1月から2005年2月に施行したステレオガイド下マンモトーム生検820例である. 癌は全体の31%でその84%がDCISであった. 生検前の読影カテゴリー分類の内訳はC-3が全体の64%(癌の割合17%), C-4が30%(55%), C-2が3%(10%), C-5が3%(91%)であった. 石灰化の形状と癌の割合は微小円形:13%, 淡く不明瞭:29%, 多形性:52%, 線状分枝状:63%であった. 石灰化の分布と癌の割合はびまん性領域性:8%,...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2006, Vol.15 (3), p.387-387
Hauptverfasser: 五味直哉, 宮城由美, 高橋かおる, 安部まこと, 岩瀬拓士, 堀井理絵, 秋山太, 坂元吾偉
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:マンモグラフィを用いた乳癌検診の普及により非触知石灰化病変が増加している. 自験例の成績からマンモトーム生検の適応を考えた. 対象は2000年1月から2005年2月に施行したステレオガイド下マンモトーム生検820例である. 癌は全体の31%でその84%がDCISであった. 生検前の読影カテゴリー分類の内訳はC-3が全体の64%(癌の割合17%), C-4が30%(55%), C-2が3%(10%), C-5が3%(91%)であった. 石灰化の形状と癌の割合は微小円形:13%, 淡く不明瞭:29%, 多形性:52%, 線状分枝状:63%であった. 石灰化の分布と癌の割合はびまん性領域性:8%, 集族性:30%, 線状区域性:40%であった. C-3と判定された石灰化の中では淡く不明瞭・集簇石灰化の28%が癌であったのに対して, 微小円形・集簇は17%, 微小円形・区域性は13%と低く癌の組織はnon-comedo typeのDCISが多かった. 以上よりC-4はマンモトーム生検の絶対的な適応と考えられ, またC-3の中では淡く不明瞭・集簇石灰化の癌の割合が比較的高く, また微小円形・集簇/区域性石灰化にも割合は低いが癌が含まれていていずれも生検の適応と考えられる.
ISSN:0918-0729