枚方市の乳癌リアルタイム超音波併用検診における要精査基準の検討

枚方市の乳癌検診は, 2002年度より医師自らが受診者全員に視触診と超音波検査を併用した検診を施行してきた。2004年6月に日本乳腺甲状腺超音波診断会議により乳腺超音波所見に関するガイドラインが示され, これに基づいて枚方市でも2004年7月よりガイドラインによる要精査基準に従い, 受診者全員の超音波所見を分類した。要精査率は8.4%から5.0%と有意に低下し, さらに乳癌の発見の精度も上昇し, ガイドラインの有効性が証明された。現在, わが国においては, 40歳以上を対象としたマンモグラフィ併用検診の導入が推奨されているが, 今回のわれわれの検討では, 超音波併用検診におけるガイドラインに基...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2006/03/25, Vol.15(1), pp.113-117
Hauptverfasser: 新田, 敏勝, 小林, 稔弘, 菅, 敬治, 木原, 直貴, 吉中, 亮二, 茅野, 新, 木下, 隆, 森田, 眞照
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:枚方市の乳癌検診は, 2002年度より医師自らが受診者全員に視触診と超音波検査を併用した検診を施行してきた。2004年6月に日本乳腺甲状腺超音波診断会議により乳腺超音波所見に関するガイドラインが示され, これに基づいて枚方市でも2004年7月よりガイドラインによる要精査基準に従い, 受診者全員の超音波所見を分類した。要精査率は8.4%から5.0%と有意に低下し, さらに乳癌の発見の精度も上昇し, ガイドラインの有効性が証明された。現在, わが国においては, 40歳以上を対象としたマンモグラフィ併用検診の導入が推奨されているが, 今回のわれわれの検討では, 超音波併用検診におけるガイドラインに基づく要精査基準の有効性を確認でき, 本法も乳癌検診に有用であり, マンモグラフィ併用検診がとりだされているが, 超音波併用検診も無視できない乳癌検診の一つと考える。
ISSN:0918-0729
1882-6873
DOI:10.3804/jjabcs.15.113