P-3 30歳代検診発見乳がんの検討

厚労省は平成17年度より, 乳がん検診はマンモ併用検診を原則, 対象年齢を40歳以上とする指針を出した. 各自治体の検診は, 50歳以上を対象にしている所もあるが, まだ30歳以上を対象にしている所も多い. 今回の指針により, 自治体によっては30歳代の検診をはずす所も出ている. はたして30歳代の検診は必要ないのであろうか. 当施設の平成16年度のバス出張検診の成績から30歳代発見乳がん症例について検討した. 【対象】平成16年度のバス出張検診受診者9678人中発見乳がんは現在30人あり, そのうち30歳代が4人である. この症例を他の年代の26人と比較検討を行った. 【結果】平成16年度総...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2005, Vol.14 (3), p.449-449
Hauptverfasser: 相川隆夫, 和田公子, 中岡亮, 渡邊美幸
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:厚労省は平成17年度より, 乳がん検診はマンモ併用検診を原則, 対象年齢を40歳以上とする指針を出した. 各自治体の検診は, 50歳以上を対象にしている所もあるが, まだ30歳以上を対象にしている所も多い. 今回の指針により, 自治体によっては30歳代の検診をはずす所も出ている. はたして30歳代の検診は必要ないのであろうか. 当施設の平成16年度のバス出張検診の成績から30歳代発見乳がん症例について検討した. 【対象】平成16年度のバス出張検診受診者9678人中発見乳がんは現在30人あり, そのうち30歳代が4人である. この症例を他の年代の26人と比較検討を行った. 【結果】平成16年度総受診者9678人中, 30歳代受診者は1639人(17%)で発見乳がん4例(0.24%)であった. 他の年代の発見率や陽性反応的中率との差はなかった. 自覚症状のない2例も医師の触診で要精査となっており早期がんは2例であった. マンモ所見では腫瘤触知の2例はカテゴリー(以下C)1とC3のFAD, 硬結の2例はC4の腫瘤と乱れであった. 【まとめ】30歳代乳がん発見率は他の年代と変わりなく, 少なくとも視触診を入れた乳がん検診は必要であると思われた.
ISSN:0918-0729