WII-6 乳がん検診センターにおける講習会の意義と効果

厚生労働省は平成12年に50歳以上, 平成16年には40歳以上を対象にマンモグラフィ(MMG)を導入した乳がん検診のガイドラインを呈示した. これによりMMGを導入した検診がますます増加すると予想されるが, その一方で精度管理にもさらに重点をおく必要がある. マンモグラフィ検診精度管理中央委員会(精中委)が行う講習会により医師, 技師, 施設の精度は格段に進歩したと思われる. このシステムは, 経験等による試験の暫定制度を設けず, 客観的な評価をもって精度の高い検診が行えると考えられる. 我々の施設では, 読影医師, 撮影技師に対して, 講習会と試験の合格を義務付けている. 検診施設では, 各...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2004, Vol.13 (3), p.381-381
Hauptverfasser: 橋本秀行, 佐久間洋一, 岩元興人, 関喜隆, 立原雅子, 川上義弘, 長嶋健, 榊原雅裕, 宮崎勝
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:厚生労働省は平成12年に50歳以上, 平成16年には40歳以上を対象にマンモグラフィ(MMG)を導入した乳がん検診のガイドラインを呈示した. これによりMMGを導入した検診がますます増加すると予想されるが, その一方で精度管理にもさらに重点をおく必要がある. マンモグラフィ検診精度管理中央委員会(精中委)が行う講習会により医師, 技師, 施設の精度は格段に進歩したと思われる. このシステムは, 経験等による試験の暫定制度を設けず, 客観的な評価をもって精度の高い検診が行えると考えられる. 我々の施設では, 読影医師, 撮影技師に対して, 講習会と試験の合格を義務付けている. 検診施設では, 各医師の読影力が向上しただけでなく, 共通の理解と所見を用いることにより同じ目線でDiscussionできるようになった. また, 精検担当医師への所見の伝達も正確性を増した. 撮影技師では, 撮影技術の向上や撮影機器の管理が徹底され, MMGの画質向上につながっている. 講習会を受けることにより, 施設内でのMMG検診システムの見直しができ, 施設認定制度の重要性も再認識された.
ISSN:0918-0729