WI-2 福井県のマンモグラフィ検診における精検施設認定とその精度管理上の問題点について

福井県では平成14年4月の検診マンモグラフィ導入にあたって, 精検施設の認定が精度管理上の最重要課題と捉え, 福井県, 県医師会, 外科医会と協議し, 以下の基準を設定した. これらは, (1)使用基準を満たした撮影機器を保有(2)精中委の施設画像評価修得, (3)AまたはB評価の医師と技師の勤務, (4)乳腺専用超音波装置を保有, (5)病理診断が可能, のすべてを満たすことであり, 当初はかなり厳しい設定であった. ただし平成17年4月からの施行とし, 3年の猶予期間を儲けた. この間, マンモグラフィ読影講習会, 技師講習会, 市町村担当者会議などの機会を活用し, 精検施設認定のための機...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2004, Vol.13 (3), p.375-375
Hauptverfasser: 笠原善郎, 広瀬真紀, 市橋 匠, 木下 元, 北村秀夫, 城崎彦一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:福井県では平成14年4月の検診マンモグラフィ導入にあたって, 精検施設の認定が精度管理上の最重要課題と捉え, 福井県, 県医師会, 外科医会と協議し, 以下の基準を設定した. これらは, (1)使用基準を満たした撮影機器を保有(2)精中委の施設画像評価修得, (3)AまたはB評価の医師と技師の勤務, (4)乳腺専用超音波装置を保有, (5)病理診断が可能, のすべてを満たすことであり, 当初はかなり厳しい設定であった. ただし平成17年4月からの施行とし, 3年の猶予期間を儲けた. この間, マンモグラフィ読影講習会, 技師講習会, 市町村担当者会議などの機会を活用し, 精検施設認定のための機器整備と人材の育成の必要性を関係各方面に啓蒙した. これらの取り組みにより, 平成14年は県内でわずかに10施設が機器を有するのみであったが, 現在は17施設が機器を整備し, うち6施設が施設画像評価修得を含めたすべての基準をクリアしている. 今後は, 地域性への対処, 40歳代のマンモグラフィ導入に伴う受診者増加への対応, 施設内における検査体制の整備が課題である.
ISSN:0918-0729