視触診を省略したマンモグラフィ, 超音波併用検診

【目的】当院の乳癌検診においては視触診を省略したマンモグラフィ (以下, MMG), 超音波 (以下, US) 併用検診を実施しているが, 視触診省略による問題点を検討した。 【対象と方法】乳癌手術症例420例 (2000年1月より2001年12月) を用い, モダリティの組合せ別に乳癌発見率および組織型, 進行度 (リンパ節転移) を検討し, 乳癌検診においてどのモダリティの組合せが適当かを検討した。 【結果】乳癌発見率は視触診のみ80.5%, MMGのみ85.2%, USのみ92.6%, 視触診+MMG 90.5%, 視触診+US 96.7%, MMG+US 98.6%であった。視触診+M...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2003/06/20, Vol.12(2), pp.147-151
Hauptverfasser: 白水, 光紀, 渡辺, 良二, 古澤, 秀実, 松, 敬文, 広利, 浩一, 中原, 浩, 松永, 忠東, 難波, 滋子, 難波, 清
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】当院の乳癌検診においては視触診を省略したマンモグラフィ (以下, MMG), 超音波 (以下, US) 併用検診を実施しているが, 視触診省略による問題点を検討した。 【対象と方法】乳癌手術症例420例 (2000年1月より2001年12月) を用い, モダリティの組合せ別に乳癌発見率および組織型, 進行度 (リンパ節転移) を検討し, 乳癌検診においてどのモダリティの組合せが適当かを検討した。 【結果】乳癌発見率は視触診のみ80.5%, MMGのみ85.2%, USのみ92.6%, 視触診+MMG 90.5%, 視触診+US 96.7%, MMG+US 98.6%であった。視触診+MMGでは40例が非発見となり, 内30例 (75%) が浸潤癌であった。視触診+USでは14例が非発見となり, 内6例 (42.9%) が浸潤癌であった。MMG+USでは6例が非発見となるがすべて非浸潤癌であり, 乳頭分泌症例が5例, Paget病が1例であった。 【結語】MMG, US併用検診では, 乳頭分泌のみをチェックすれば, 視触診は省略できる。
ISSN:0918-0729
1882-6873
DOI:10.3804/jjabcs.12.147