マンモグラフィー併用検診導入にあたり鹿児島県の抱える諸問題

[目的]鹿児島県の乳がん検診において精度基準に達したマンモグラフィー検診を安定して実施するために, 解決すべき問題点を把握しその解決方法を検討する. [方法]行政区分ごとに, 対象となる50歳以上の女性の人口と乳房撮影装置の所有状況を調査し, マンモグラフィー実施医療機関に対し, アンケート調査とファントム撮影による画質評価を含めた訪問調査を行った. [結果]装置所有状況は県全体では対象人口約1万人に1台であったが, 3万人に1台もない地域から4000人に1台所有する地域まで差がみられた. 週平均20例以上撮影する施設は37施設中6施設(12%)であった. また, ACR基準に合格しない画質の...

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Hauptverfasser: 米永史代, 吉中平次, 愛甲孝, 中島祐二, 小林保浩, 隈浩二
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:[目的]鹿児島県の乳がん検診において精度基準に達したマンモグラフィー検診を安定して実施するために, 解決すべき問題点を把握しその解決方法を検討する. [方法]行政区分ごとに, 対象となる50歳以上の女性の人口と乳房撮影装置の所有状況を調査し, マンモグラフィー実施医療機関に対し, アンケート調査とファントム撮影による画質評価を含めた訪問調査を行った. [結果]装置所有状況は県全体では対象人口約1万人に1台であったが, 3万人に1台もない地域から4000人に1台所有する地域まで差がみられた. 週平均20例以上撮影する施設は37施設中6施設(12%)であった. また, ACR基準に合格しない画質のものは全体の約60%あったが, 必ずしも撮影装置に原因のあるものではなく, 改善の余地のあるものが多かった. ポジショニングや撮影条件には殆どの施設で問題があったが, 指導により改善がみられた. [考察]検診に関わる医療スタッフに対する研修や実習による啓蒙と, 施設検診と出張検診を組み合わせることで地域差をカバーすることが必要であると考えられた.
ISSN:0918-0729