鹿児島県におけるマンモグラフィの精度

〔目的〕乳癌検診へのマンモグラフィ導入の必要性が示唆される中, 鹿児島県におけるMMGの精度を保証するため, その実態の把握と改善策の検討を行った. 〔方法〕MMGを行っている県内44施設を訪問し, ACR規格ファントムを指定条件で撮影し, 医師及び診療放射線技師による視覚評価を行った. 同時にフィルムバッジによる被曝線量を測定し, 精度管理のための調査と改善策を検討した. 〔結果〕全44施設の内, 視覚評価における合格施設は40%に満たず精度管理の難しさを思わせた. 各施設に対して改善要請ができる実践可能な項目としては, 感材系の高感度・高コントラスト化, 撮影条件, カセッテや自動現像機の...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 1999, Vol.8 (3), p.340-340
Hauptverfasser: 隈浩司, 太田原美郎, 中島祐二, 小林保浩, 米永史代, 吉中平次
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕乳癌検診へのマンモグラフィ導入の必要性が示唆される中, 鹿児島県におけるMMGの精度を保証するため, その実態の把握と改善策の検討を行った. 〔方法〕MMGを行っている県内44施設を訪問し, ACR規格ファントムを指定条件で撮影し, 医師及び診療放射線技師による視覚評価を行った. 同時にフィルムバッジによる被曝線量を測定し, 精度管理のための調査と改善策を検討した. 〔結果〕全44施設の内, 視覚評価における合格施設は40%に満たず精度管理の難しさを思わせた. 各施設に対して改善要請ができる実践可能な項目としては, 感材系の高感度・高コントラスト化, 撮影条件, カセッテや自動現像機の管理・点検の強化, グリッドの使用などが考えられた. CR装置に関しては, 処理条件の適正化も考えられた. 日常, 定期的な管理を行っている施設が殆どないという実態調査の結果から見ても改善の余地は十分あり, 大幅なシステム改造を行わなくても精度向上が期待できることがわかった.
ISSN:0918-0729