マンモグラフィシステムにおける画質向上の諸対策とその評価

〔目的〕東京女子医科大学病院における乳房撮影において, 画質向上のために新しい高感度タイプのスクリーン・フイルムシステムヘの変更, 組合せの検討, および新しい乳房撮影用X線装置の導入等の諸対策を行った. 過去3年間の総合評価を報告する. 〔方法〕1. HR MAMMO FINE+MINM(旧タイプ), UM MAMMO MEDIUM+UM-MAHC(新タイプ), UM MAMMO MEDIUM+Min-R2000(最新タイプ)ついて次の項目について比較検討した. (1)Xレイテストチャートによる物理的評価(MTF・特性曲線等)(2)RMI-156マンモファントムによる画質評価(3)臨床撮影写真による視覚評価(4)撮影条件による線量評価1. 新旧装置について次の項目について比較検討した. (1)操作性およびスクリーニング検査の所要時間の比較(2)RMI-156マンモファントムによる画質評価(3)臨床撮影写真による視覚評価(4)撮影条件による線量評価 〔結果〕新タイプに移行するほど微少石灰化の描出に優れ, 新装置が繊維組織, 胸壁の描出等の点で優れていた等, 臨床写真の画質向上を有意に確認することができた.