当院での超音波併用検診で発見された乳癌症例の検討

当院併設の健診センターでは超音波併用での検診を行い, 平成3年より10年までの8年間に延べ27, 905人の受診者がみられ, 27例の乳癌が発見された(発見率0.097%). 今回この27症例の臨床的因子や背景について検討した. 年齢は38歳から61歳, 精査までの日数は0~19日(平均5.7日)であった. 腫瘍径は0.5~4.5cm(平均1.8cm), 手術は24例中11例に乳房温存療法が施行された. n0は23例中15例, 組織型は5例に非浸潤癌が認められた. 21例中13例がしこりを自覚していたが, この13例の平均腫瘍径は2.3cmで, 症状のない8例の1.5cmと比較して有意に大きか...

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Hauptverfasser: 伊藤和子, 柄松章司, 岩瀬弘敬, 遠山竜也, 大本陽子, 小林俊三
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:当院併設の健診センターでは超音波併用での検診を行い, 平成3年より10年までの8年間に延べ27, 905人の受診者がみられ, 27例の乳癌が発見された(発見率0.097%). 今回この27症例の臨床的因子や背景について検討した. 年齢は38歳から61歳, 精査までの日数は0~19日(平均5.7日)であった. 腫瘍径は0.5~4.5cm(平均1.8cm), 手術は24例中11例に乳房温存療法が施行された. n0は23例中15例, 組織型は5例に非浸潤癌が認められた. 21例中13例がしこりを自覚していたが, この13例の平均腫瘍径は2.3cmで, 症状のない8例の1.5cmと比較して有意に大きかった. 過去の検診歴は17例中14例が, 1年未満から8年前に受けていた. 14例中9例が異常なしか放置可と判定されており, 今後繰り返し受診者に対する精度管理の重要性を考慮すべきと思われた.
ISSN:0918-0729