マンモグラフィ併用検診システムの検討

徳島県では, 平成3年10月よりマンモグラフィ併用検診を同時併用方式で, さらに平成4年10月より分離併用方式で施行している. 平成10年3月までに同時併用, 分離併用でそれぞれ6,991名, 4,156名の受診者に対してマンモグラフィが撮影された. 同時では49歳以下が約半数, 分離では50歳以上が約3/4を占める年齢分布であるのにもかかわらず, 要精検率は同時7.9%, 分離9.3%であった. 要精検率, 受診者の精神的な負担等からみるとマンモグラフィ併用検診は同時併用が望ましいと思われた. 本邦での乳癌検診は, 老健法のもと視触診法によりなされてきた. その結果, 視触診法単独では乳癌死...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 1999, Vol.8 (1), p.11-14
Hauptverfasser: 笹三徳, 森本忠興, 山口哲央, 近藤博之, 黒田怜子, 光山南烈, 相良安信
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:徳島県では, 平成3年10月よりマンモグラフィ併用検診を同時併用方式で, さらに平成4年10月より分離併用方式で施行している. 平成10年3月までに同時併用, 分離併用でそれぞれ6,991名, 4,156名の受診者に対してマンモグラフィが撮影された. 同時では49歳以下が約半数, 分離では50歳以上が約3/4を占める年齢分布であるのにもかかわらず, 要精検率は同時7.9%, 分離9.3%であった. 要精検率, 受診者の精神的な負担等からみるとマンモグラフィ併用検診は同時併用が望ましいと思われた. 本邦での乳癌検診は, 老健法のもと視触診法によりなされてきた. その結果, 視触診法単独では乳癌死亡の減少にはつながらない可能性が示され, 早急にその対応が迫られている1). 一方, 欧米ではマンモグラフィ併用方式で乳癌検診が行われており, その結果有意な乳癌死亡減少効果が証明されている2-4).
ISSN:0918-0729