福井県の老健法検診(視触診法)による発見癌の5年生存率の検討

福井県における老健法視触診検診の10年間(昭和62年度から平成8年度)の成績は, 総受診者数が142,920人で, 要精検率は4.7%, 精検受診率が88.0%, 発見乳癌の数は96人で発見率は0.07%であり, 陽性反応的中率は1.6%であった. 発見乳癌の進展度は, 組織学的リンパ節陰性例が72.8%を占めていた. 腫瘍径では, T1以下の症例が66.7%であった. 発見乳癌の累積生存率は, Kaplan-Meler法で5年生存率が97.0%, 10年生存率が94.4%であった. 福井県がん登録から乳癌の5年相対生存率は, 昭和62年, 63年, 平成元年で, それぞれ80.8%, 81....

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Hauptverfasser: 城崎彦一郎, 田中猛夫
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:福井県における老健法視触診検診の10年間(昭和62年度から平成8年度)の成績は, 総受診者数が142,920人で, 要精検率は4.7%, 精検受診率が88.0%, 発見乳癌の数は96人で発見率は0.07%であり, 陽性反応的中率は1.6%であった. 発見乳癌の進展度は, 組織学的リンパ節陰性例が72.8%を占めていた. 腫瘍径では, T1以下の症例が66.7%であった. 発見乳癌の累積生存率は, Kaplan-Meler法で5年生存率が97.0%, 10年生存率が94.4%であった. 福井県がん登録から乳癌の5年相対生存率は, 昭和62年, 63年, 平成元年で, それぞれ80.8%, 81.0%, 73.6%であった. 既報告の福井県癌登録資料の昭和59年から61年度症例(537例)即ち老健法検診施行以前の3年間の累積生存率は, 5年生存率が80.0%であった. Historical control studyではあるが, 検診発見癌との間のLogrank検定の結果はp
ISSN:0918-0729