非触知乳癌に対する超音波検査の検討

〔目的および対象]1992年より1996年までの初発乳癌症例202例のうち, 触診できなかった10例(5.0%)の非触知乳癌を対象とし, それら非触知乳癌に対する超音波検査の描出能および特徴について検討した. 〔結果]非触知乳癌の発見動機は血性乳汁2例, マンモグラムで微細石灰像7例, 乳房痛1例であった. 超音波検査では, 非触知乳癌8例(80%)に何らかの腫瘤を描出し, その大きさは1例を除いて9mm以下であった. また, 超音波ガイド下穿刺吸引細胞診では6例が正診されていた. [結論]超音波検査は非触知乳癌にも比較的有用な検査であるが, 非触知乳癌の発見には, マンモグラム等他検査と総合...

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Hauptverfasser: 渡辺出, 佐藤俊行, 白戸勝美, 秋山憲義, 雨宮明文, 南雲功
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:〔目的および対象]1992年より1996年までの初発乳癌症例202例のうち, 触診できなかった10例(5.0%)の非触知乳癌を対象とし, それら非触知乳癌に対する超音波検査の描出能および特徴について検討した. 〔結果]非触知乳癌の発見動機は血性乳汁2例, マンモグラムで微細石灰像7例, 乳房痛1例であった. 超音波検査では, 非触知乳癌8例(80%)に何らかの腫瘤を描出し, その大きさは1例を除いて9mm以下であった. また, 超音波ガイド下穿刺吸引細胞診では6例が正診されていた. [結論]超音波検査は非触知乳癌にも比較的有用な検査であるが, 非触知乳癌の発見には, マンモグラム等他検査と総合することが重要である.
ISSN:0918-0729