乳癌検診の受診率を高める方策
〔目的〕老健法での乳癌集検(集検)が始まって10年が経過した. 最近は受診率低下の傾向にあり, 受診率を高める為に種々の方策を毎年本学会で発表してきた. 問診, 視・触診の重要性に加えて魅力ある集検にすることが必要と考え, 昨年の本学会ではBSEの質的評価の検討からBSEの徹底が大切であると報告した. そこで今回は受診者が高評価のBSEを会得するにはどうすれば有効かを検討した. 〔対策と方法〕H9年4月から5月までに行なった集検50人の内H8年度も受診した23人を対象とし, H9年とH8年とのBSEの質的評価の比較を行った. BSEはA(90点), B(70点), C(50点), D(50点未...
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Veröffentlicht in: | 日本乳癌検診学会誌 1997, Vol.6 (3), p.413-413 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 〔目的〕老健法での乳癌集検(集検)が始まって10年が経過した. 最近は受診率低下の傾向にあり, 受診率を高める為に種々の方策を毎年本学会で発表してきた. 問診, 視・触診の重要性に加えて魅力ある集検にすることが必要と考え, 昨年の本学会ではBSEの質的評価の検討からBSEの徹底が大切であると報告した. そこで今回は受診者が高評価のBSEを会得するにはどうすれば有効かを検討した. 〔対策と方法〕H9年4月から5月までに行なった集検50人の内H8年度も受診した23人を対象とし, H9年とH8年とのBSEの質的評価の比較を行った. BSEはA(90点), B(70点), C(50点), D(50点未満)の4段階で評価した. 〔結果〕H9年のBSE評価(C)以上で, H8年に比し自己評価と医師評価がともに向上していたのは僅か2人(9%)であった. H9年の医師評価(D)は20人(87%)で, H8年より悪化していた. 〔考察〕今後更に受診者数を増やしての検討を報告するが, 根気よくBSEを指導する事は勿論, 受診者だけでなく医師・保健婦の教育の機会も多くし二次予防だけでなく一次予防をも目指した集検にする必要があると考える. |
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ISSN: | 0918-0729 |