乳腺外来のあり方について
近年, 乳癌罹患率の増加により, 乳癌に対する一般の人の関心も高く, 私たちの一般外科病院においても乳腺疾患患者の増加が認められる. 外来を訪れる患者は, I群:乳癌検診での要精検者 II群:しこり, 痛み, 乳頭分泌物等の異常を主訴とする者 III群:特に異常はないが検診を希望する者に分けられる. 当院における3群の比率はI群8%, II群68%, III群24%である. 外来乳腺担当医の診察にあたっての基本的な姿勢は(1)異常部の正確な質的診断 (2)極く早期癌病変の発見である. そのために診断手法としては, I, II, III群を区別せず, ともに視・触診+マンモグラフィ+超音波診断を...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 近年, 乳癌罹患率の増加により, 乳癌に対する一般の人の関心も高く, 私たちの一般外科病院においても乳腺疾患患者の増加が認められる. 外来を訪れる患者は, I群:乳癌検診での要精検者 II群:しこり, 痛み, 乳頭分泌物等の異常を主訴とする者 III群:特に異常はないが検診を希望する者に分けられる. 当院における3群の比率はI群8%, II群68%, III群24%である. 外来乳腺担当医の診察にあたっての基本的な姿勢は(1)異常部の正確な質的診断 (2)極く早期癌病変の発見である. そのために診断手法としては, I, II, III群を区別せず, ともに視・触診+マンモグラフィ+超音波診断を基本として, 必要があればさらに拡大スポットマンモグラフィ, 乳管像影, 乳管内視鏡, 穿刺細胞診, 組織生検, さらに短期・長期の経過観察等を行なっている. これらの確診にいたる過程では, 疼痛や不必要な不安を伴うことも予想されるために, 十分なインフォームド・コンセントが必要と考えている. |
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ISSN: | 0918-0729 |