自覚症状の有無からみた検診検出乳癌の検討
【目的】検診検出乳癌には受診者が検診時に腫瘤を自覚しない発見乳癌と腫瘤を自覚する診断乳癌が含まれる. 過去17年間に我々が行ってきた乳癌集団検診の検出乳癌症例193例(発見乳癌107例, 診断乳癌86例)について受診時の腫瘤自覚の有無に着目しその相違点について検討した. 【結果】発見乳癌と診断乳癌の, 病期I以下症例は各々74%, 45%, n0症例は各々77.1%, 62.2%, 組織型別では非浸潤癌は各々12.3%, 6.0%, 検診時の触診診断では良性疑いは各々20.6%, 8.1%, 穿刺吸引細胞診では各々正診率91%, 95%, 確診率70.6%, 85.3%であった. 【考察】我々...
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Zusammenfassung: | 【目的】検診検出乳癌には受診者が検診時に腫瘤を自覚しない発見乳癌と腫瘤を自覚する診断乳癌が含まれる. 過去17年間に我々が行ってきた乳癌集団検診の検出乳癌症例193例(発見乳癌107例, 診断乳癌86例)について受診時の腫瘤自覚の有無に着目しその相違点について検討した. 【結果】発見乳癌と診断乳癌の, 病期I以下症例は各々74%, 45%, n0症例は各々77.1%, 62.2%, 組織型別では非浸潤癌は各々12.3%, 6.0%, 検診時の触診診断では良性疑いは各々20.6%, 8.1%, 穿刺吸引細胞診では各々正診率91%, 95%, 確診率70.6%, 85.3%であった. 【考察】我々の検診では検出乳癌の過半数が発見乳癌であり, 診断乳癌に比べ臨床病期, リンパ節転移, 病理組織等において早期症例が多かった. また, 触診では悪性を疑えない診断困難例も認められたが, これらを検診において拾い上げることが真の乳癌検診の意義と考える. 従って腫瘤を自覚して受診した検診診断乳癌と無自覚の検診発見乳癌はその性質上区別して考えるべきである. |
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ISSN: | 0918-0729 |