超音波併用検診結果の検討

(目的)鹿児島県では視触診に超音波(MAT-1)を併用した出張検診を実施している. マンモグラフィー導入検診を前に, 超音波併用検診の有用性を検討するため, 検診発見癌を検討した. (対象と方法)H6, H7年度検診発見癌につき検診時の所見と精検時の超音波およびマンモグラフィー描出の有無を調べた. (結果)2年間の検診受診者は43624人で要請検率は5.9%, 癌発見率は0.07%であった. 検診時の超音波描出率は53.3%, 超音波のみによる発見例は2例であった. 精検時には, 不明3例を除き全例において超音波に描出されていたが, マンモグラフィーには5例が所見を認めていなかった. 5例中4...

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Hauptverfasser: 米永史代, 金子洋一, 白尾一定, 吉中平次, 愛甲孝
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:(目的)鹿児島県では視触診に超音波(MAT-1)を併用した出張検診を実施している. マンモグラフィー導入検診を前に, 超音波併用検診の有用性を検討するため, 検診発見癌を検討した. (対象と方法)H6, H7年度検診発見癌につき検診時の所見と精検時の超音波およびマンモグラフィー描出の有無を調べた. (結果)2年間の検診受診者は43624人で要請検率は5.9%, 癌発見率は0.07%であった. 検診時の超音波描出率は53.3%, 超音波のみによる発見例は2例であった. 精検時には, 不明3例を除き全例において超音波に描出されていたが, マンモグラフィーには5例が所見を認めていなかった. 5例中4例が閉経前症例であった. (考察)マンモグラフィー導入検診は再現性・時間効率・マンパワーなどの面で優れた方式であるが, 適応年齢の設定や被爆の問題がある. MAT-1の腫瘍描出能は低いものであるが, 超音波のみによる発見例もあり, 接触型探触子を導入することにより精度の高い検診が行えるものと考えられた.
ISSN:0918-0729