微細石灰化像への対応

(目的と方法)微細石灰化像を主たる所見として生検を行い, 乳癌が確定された症例を初診時生検群(4例)と経過観察群(7例)との二群に分け, 微細石灰像への対応について検討した. (結果)初診時生検群の4例すべて非浸潤癌でリンパ節転移はなかった. 経過観察群の観察期間の平均は24ヵ月(13-42ヵ月)で, 非浸潤癌は1例のみであった. 残り6例の浸潤癌の波及度はg1例f5例で, リンパ節転移は波及度fの1例のみであった. 治療後平均50ヵ月経過した現在, 全例健存中である. (考察)微細石灰化病変はなるべく早く確定診断すべきであるが, 悪性が濃厚に疑えない微細石灰化病変は, 1年位経過観察しても,...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 1996, Vol.5 (3), p.396-396
Hauptverfasser: 秋山憲義, 南雲功, 渡辺出, 山広昇
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:(目的と方法)微細石灰化像を主たる所見として生検を行い, 乳癌が確定された症例を初診時生検群(4例)と経過観察群(7例)との二群に分け, 微細石灰像への対応について検討した. (結果)初診時生検群の4例すべて非浸潤癌でリンパ節転移はなかった. 経過観察群の観察期間の平均は24ヵ月(13-42ヵ月)で, 非浸潤癌は1例のみであった. 残り6例の浸潤癌の波及度はg1例f5例で, リンパ節転移は波及度fの1例のみであった. 治療後平均50ヵ月経過した現在, 全例健存中である. (考察)微細石灰化病変はなるべく早く確定診断すべきであるが, 悪性が濃厚に疑えない微細石灰化病変は, 1年位経過観察しても, 臨床的にはさほど問題ないと考えられる.
ISSN:0918-0729