摘出標本軟線撮影による微細石灰化像の検討
[目的]埼玉県立がんセンターでは, 微細石灰化の判断基準として, 形状, 数, 配列等を考慮し, 診断を行ってきた. しかし, 実際のマンモグラフィ像では, これらを正確に把握することが困難であり, 診断に苦慮する症例が多くみられた. そのため我々は摘出標本軟線撮影像を用いて, 当センターにおける従来の判断基準の検証と新たな判断基準の作成を試みたので報告する. [対象・方法]1993年1月から1995年12月までの間にマンモグラフィにて明瞭な腫瘤形成が認められず微細石灰化の存在が指摘された症例のうち, 切除後, 摘出標本の軟線撮影を施行した34例を対象とした. 検討項目は, 従来の判断基準とし...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | [目的]埼玉県立がんセンターでは, 微細石灰化の判断基準として, 形状, 数, 配列等を考慮し, 診断を行ってきた. しかし, 実際のマンモグラフィ像では, これらを正確に把握することが困難であり, 診断に苦慮する症例が多くみられた. そのため我々は摘出標本軟線撮影像を用いて, 当センターにおける従来の判断基準の検証と新たな判断基準の作成を試みたので報告する. [対象・方法]1993年1月から1995年12月までの間にマンモグラフィにて明瞭な腫瘤形成が認められず微細石灰化の存在が指摘された症例のうち, 切除後, 摘出標本の軟線撮影を施行した34例を対象とした. 検討項目は, 従来の判断基準として石灰化像の形状, 数, 線状配列, 大きさ・濃度の不均一, 新たな判断基準として分布巣の形状, 背景乳腺の性状を加えた6項目である. [結果・考察]従来の判断基準に分布巣の形状, 背景乳腺の性状を加えた判断基準は良・悪性を判断するのに有効な分析方法であると考えられた. |
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ISSN: | 0918-0729 |