石灰化を伴う非浸潤癌の診断とその対応

目的:石灰化を伴う非浸潤癌の診断とその治療法について検討する. 対象と方法:1988年新乳房撮影機導入以後, 1995年までの8年間の乳癌症例1180列中石灰化を認めた例は34.7%で, 同期間の非浸潤癌76例(64%)中, 石灰化を認めた乳管癌24例(32.9%)を対象とし, MMGを再見した. 結果:24例中6例(25%)は非触知乳癌であり, 又23例中7例(30.4%)は超音波検査で指摘できなかった. MMGでの特徴は, 大部分ははっきりした腫瘤陰影を呈せず, 微小石灰化巣が単発或いは多発し, 非常に限局して存在するか, 又は乳管に鋳型状に広範囲に見られるかどちらかであった. 石灰化が2...

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Hauptverfasser: 光山昌珠, 小野稔, 畑田俊和, 池田由美枝, 豊島里志
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:石灰化を伴う非浸潤癌の診断とその治療法について検討する. 対象と方法:1988年新乳房撮影機導入以後, 1995年までの8年間の乳癌症例1180列中石灰化を認めた例は34.7%で, 同期間の非浸潤癌76例(64%)中, 石灰化を認めた乳管癌24例(32.9%)を対象とし, MMGを再見した. 結果:24例中6例(25%)は非触知乳癌であり, 又23例中7例(30.4%)は超音波検査で指摘できなかった. MMGでの特徴は, 大部分ははっきりした腫瘤陰影を呈せず, 微小石灰化巣が単発或いは多発し, 非常に限局して存在するか, 又は乳管に鋳型状に広範囲に見られるかどちらかであった. 石灰化が2.0cm以内に限局していた7例(29.2%)中1例に乳房温存手術が施行されたが, 広範囲石灰化の17例中5例(29.4%)に定型乳房切除以上の手術がなされていた. 考察:石灰化の特徴より非浸潤癌が疑われた場合, wide excisionなどで診断し, QOLの観点より, リンパ節郭清を含むover surgeryを避け, 限局病変では乳房温存療法も考慮する.
ISSN:0918-0729